本学教員が「根研究会賞 学術奨励賞」を受賞!

小川敦史助教が「2008年度 根研究会賞 学術奨励賞」を受賞!

 

117-8日に千葉科学大学(銚子市)で行われた根研究会において、生物資源科学部生物生産科学科の小川敦史助教が「2008年度 根研究会賞 学術奨励賞」を受賞されました。

 

根研究会は、植物の根やそれを取り巻く環境に関する研究を発展させることを目的としており、根研究会賞はその優れた研究成果や活動に対して贈られるものです。


《受賞業績》

浸透圧ストレス条件下での作物根の生育における生理学的研究

 

《受賞内容》
浸透圧ストレスは植物根圏の重要なストレスであり、農業上大きな問題であることから、浸透圧ストレスに対する根の生理的反応の機構の解明は、根の研究の大きなテーマである。受賞研究の中で、浸透圧ストレス下での作物根の生育について、主に、細胞伸長に関わる膨圧の維持と細胞増殖の変化について生理学的な研究を行い、特にこれまで曖昧であった浸透圧調節の機構の一端を溶質蓄積の経時的変化から明らかにしたほか、根の生長と地上部からの糖の転流の関係について調査し浸透圧ストレス下で側根の発生が予定されている部位に糖の蓄積が起こることを示した。新たな実験手法の応用も積極的に行ない、細胞死と細胞分裂の動態の視覚的な解析も可能にしている。さらに、低カリウムホウレンソウの栽培法など、当該分野の研究成果を実際の作物栽培に応用する努力も続けている。これらの業績が評価され学術奨励賞の受賞に至った。

 

小川敦史助教が「2008年度 根研究会賞 学術奨励賞」を受賞! 授賞式での様子

 

 

関連コラム:腎臓病透析患者向け低カリウムホウレンソウの栽培法を確立(2008年6月3日掲載)