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秋田版スマート農業モデル創出事業

交付金研究プロジェクト

プロジェクトの概要

 秋田県は、高齢化と人口減少が全国のすう勢を上回るスピードで急速に進行しています。とりわけ、農業においてその傾向が顕著で、これまで米づくりに適した気候条件を背景に、長きにわたり稲作を中心とした農業が展開されてきているものの、国内における米消費量の減少基調等を背景に産地間競争が激しさを増す中、労働力不足が顕在化してきています。地域累計別に見ると、

  • 7割を占める平地・中間農業地域では、作物構成、品種構成の画一化や収量の低迷により、土地生産性が全国的に見て低位にとどまっているほか、圃場が分散しているため、産地間競争に打ち勝つためには、高品質、低コスト生産技術体系の確立を図る必要があります。

  • 2割を占める中山間農業地域では、小区画、狭農道、急傾斜地等土地条件の制約による作業効率の低さや高齢化の進行、後継者・外部労働力の不足などから、小区画ほ場に対応した省力化技術の導入や、一戸当たりの飼養頭数が増加傾向にある肉用牛において、経営規模の拡大に対応した効率的な飼養管理技術の確立を図る必要があります。

  • 人口がある程度密集する地方中心・中小都市の周辺に位置する都市的農業地域においては、消費地が近く輸送網が整備されていることから今後大規模施設園芸が中心となります。しかし、栽培期間が限定されること、人口減少と高齢化等により習熟した労働力が確保できないことなどから、収量増、高品質化が図れず、ブランド化による高収益化が困難です。このため、周年化の推進が不可欠であり、高効率生産を実証する高度な環境制御技術やデジタルテクノロジーを活用した雇用体系、営農体系の確立を図る必要があります。

以上のことから、7つの研究課題を設け、本事業において取り組んでいます。

7つの研究課題

Ⅰ.5Gリモート農業

5Gを活用した
スマート農機の遠隔操作

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Ⅱ.アグリデジタルツイン

仮想空間上を活用した
開発研究プラットフォーム

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Ⅲ.超省力スマート農業

スマート農機による
超省力作業体系実証

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Ⅳ.ICT日本短角牛放牧による飼養管理

ICTを活用した
日本短角種放牧スマート畜産

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Ⅴ.果菜類収穫ロボットの開発

大玉トマトの自動収穫ロボットの開発

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Ⅵ.秋田周年化モデル

秋田版園芸作物周年化生産モデルの確立

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Ⅶ.秋田版農業情報基盤の構築
  1. 農作業ナレッジ(熟練技能)の構築と活用
  2. 情報基盤と大規模農場向けIoTネットワーク
  3. 生鮮果実のスマートフードチェーンの構築
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