省力化による作業負担軽減
GPS利用トラクターは、作業軌跡の確認がモニタ表示され 耕起の重複や漏れを防ぎ作業の効率化を図ることができます。広大な圃場ほど効率的な生産体制の確立が課題となります。
秋田県立大学では、AIC設置の時期に合わせて、内閣府の「地方創生推進交付金(Society5.0タイプ)」に秋田県、大仙市と連携して応募しました。令和3年3月末に採択され、「秋田版スマート農業モデル創出事業」として令和3年度から令和7年度までの5年間(実際には単年度事業)実施することとなりました。
事業の中では、「スマート農業指導士育成プログラム」、「交付金研究プロジェクト(7課題)」などのソフトウェア事業を中心として実施するとともに、研究・管理棟、ロボット開発用ビニールハウスなどの施設建設やロボットトラクターなど最新スマート農業設備等ハードウェア整備を行っています。本事業では事業の評価・助言を行うアドバイザリーボードを置き、年2回以上会合を開いて進捗管理を行う体制を整えています。
本学敷地内で行われているスマート農業研究
事業では、県内を中心とした農業生産者、農業関連企業、市町村におけるスマート農業普及拡大を推進し、さらには農業以外の県内産業の振興も目指し、事業の進捗に合わせてフォーラム、研究会、講演会等を企画しています。
→令和3年10月15日 秋田版スマート農業モデル創出事業キックオフフォーラム
→令和3年11月17日 横手市と共催で「スマート農業スタートフォーラム」
事業では、これまで近隣の幼稚園・小学校を対象とした農業の体験学習や施設見学に加え、県内の高校生に農業に興味を持ってもらうため、新たに高校生向けの体験学習・見学会を準備します。体験学習では、座学による知識だけではなく、スマート農業で利用されている技術原理を体験できる授業を目指します。
→令和3年12月15日 金足農業高校体験学習
事業でロボットトラクターなど最新スマート農業技術が導入されており、それぞれの作業時期に合わせて実演会を開催する予定です。また、小型の機械やセンサーなどであれば、今年12月完成予定の研究・管理棟の中に展示スペースが設けられ、そこでご覧いただくことができます。見学希望はもちろん、新しい技術の展示希望がある企業様もご連絡ください。