フィールド教育研究センターの沿革

 フィールド教育研究センターは、昭和48年、農業経営者、地域農業技術者、農家主婦養成等を目的に、モデル農村大潟村に設置された「秋田県立農業短期大学」の附属農場がスタートです。190haの圃場と大型機械や畜舎等を装備し、稲作、畑作、野菜・果樹園芸、畜産部門を擁して、専任教員10名、技師等30余名によって運営され、教員の研究および毎年300余名の学生の実験・実習等に活用されてきました。最盛期には、運営費8500万円、収入9700万円を記録しています。

 平成11年の県立大学発足と同時に、併設短期大学部の附属農場として、教員5名、技師等20名へと人員縮小し、家畜、果樹部門を縮小するとともに、草地、水田の一部を作業委託しましたが、園芸学専攻の新設に伴い、コンピュータ制御の実習用温室を設置するなど、花き・野菜園芸部門が強化されたほか、複数教員の指導による学生プロジェクト教育の実践の場として、新たな役割り果たしてきました。

 平成18年、短期大学部の4年制大学への再編時に、附属農場は、新設の「アグリビジネス学科」のプロジェクト教育実践の場として位置付けられたほか、県立大学の教育研究への利活用や地域貢献などを任務とした「フィールド教育研究センター」として再出発しました。

理 念

「フィールド教育研究センターのあり方」より(平成24年12月)

 秋田県立大学生物資源科学部附属フィールド教育研究センターは、農業を核とした地域および地域産業の活性化に関する理論や技術を修得し、実社会の要請に対応できる農業振興や生物関連産業等に携わる人材の養成に貢献します。同時に、水田およびその流域を対象とする、自然科学と社会科学を融合した新しい視点の総合的「フィールド科学」に立脚したな理論・技術を開発し、その実用化および社会への普及を目指します。

 フィールド教育研究センターは、農業生産現場に立脚した農業・農学の基礎と応用に関する教育研究を担うものとし、とくに、秋田県農業における中核的な資源である水田の大区画化および汎用化を基盤に持続的発展を可能にする新たな水田農業の確立に関する教育研究を行います。そのために田畑輪換や耕畜連携、複合経営等の技術体系と営農方式の確立に関する教育研究活動を進めると同時に、地域が求める試験研究、社会人農業研修、研究成果発表を通した地域交流を積極的に推進することにより、バイオ科学教育研究センター(仮称)とともに、「生物資源利用の実学」を積極的に支援する拠点としても貢献します。

 

 1.教育

 フィールド教育研究センターは、同センターを中心とする教育領域(農場実習や演習、講義、卒論指導分担、国際貢献等)をもち、大学院生・研究との一体化を目指す。その教育領域では、分野が細分化され生産現場から乖離する傾向にある教育・研究を、社会・地域の要請に応える、総合的実学の場として構築する「フィールド科学」を指す。「フィールド科学」は、バイテクセンターを中心とする「生命科学」と一体になり、生物資源科学部における教育・研究の根幹となる。また、「フィールド科学」の教育や研究の実施にあたっては、必要に応じて兼任教員を配置する。なお、これまでFC教員はアグリビジネス学科のカリキュラムに組み込まれて教育を担当していたが、これからは学部全体のなかで主にフィールド農学を担当する。

 

2.研究

 フィールド教育研究センターが「フィールド科学」のセンターになり、学内及び学外の関係組織と連携し、国内最大規模の耕地圃場およびその流域を対象にしながら、新たな水田農業の確立のための田畑輪換や耕畜連携、複合経営等の技術体系を開発するとともに、その基盤技術に関する研究を推進する。そのために、関連する研究課題を体系的に位置づけて研究プロジェクトとして編成し、その進行管理をするためにフィールド科学研究推進会議を新設する。また、フィールド科学研究推進会議では、研究成果の発信や情報共有、学内外の競争的資金の獲得を目指す。なお、フィールド科学研究推進会議の運営は地域連携・研究推進センターが所掌する。

 

3.地域貢献

 フィールド教育研究センターなどが参画する研究プロジェクトで得られた研究成果を基盤とする新技術の実用化や研究推進会議への地域農業関係者の参画などにより、地域に対し積極的に情報発信するとともに、地域の現場ニーズとの一体化に努める。新たな水田農業を確立するための農業生産技術を開発・実証し、地域の農家が見学に来たくなるようなフィールドづくりを目指す。

〒010-0451 秋田県南秋田郡大潟村字大潟6-5

Tel : 0185-45-2858 / Fax: 0185-45-2415

e-Mail: f-center@akita-pu.ac.jp

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