システム科学技術学部：学科運営ページ

[秋田県立大学]　トップページ > 学部・大学院 > システム科学技術学部 > 学科運営ページ

廣田千明

数値解析学に興味をもち，微分方程式の数値解法の研究を行っています．上の写真は同僚の先生（左）と楽しくLaTeX講座を開講している様子です．

■お知らせ

■研究と教育 ▼

爆発解の数値解析：
微分方程式の数値解析に興味をもっています．特に特異性のある解を数値的な取り扱いに興味をもっていて，解が有限の時刻で無限大に発散してしまう解（爆発解と呼ばれます）の数値計算法を研究しています．

爆発解の例：Fujita型方程式の解
偏微分方程式の一般的な数値解法は時間に関してステップサイズを固定し，一定の時間の幅でその時刻の近似解を計算します．爆発解の場合は，有限の時刻で解が発散してしまい，その後はどうなるかわかりません．したがって，解が爆発する時刻の手前までした数値計算ができませんが，爆発する時刻は方程式をみてもわかりませんので，数値計算が難しいです．弧長変換と呼ばれる変数変換を用いて，特異性を除去して数値計算した結果が左図です．

移動メッシュ法による爆発解の数値計算
移動メッシュ法は空間方向について数値計算のしにくい部分にメッシュ点を自動的に集めて，より精度の高い計算をするという方法です．爆発解の問題に対しても，爆発する点とそうでない点がある場合には移動メッシュ法を用いることが有益だと考えられます．左図はFujita型方程式の解を移動メッシュ法と弧長変換を用いて解いた場合のメッシュの動きを表しています．

主な卒業研究：

マルチエージェントシミュレーション
マルチエージェントシミュレーションを用いて，いろいろな実験を行っています．左の図は本学の学部棟Iから学生や教員が避難する時のシミュレーションです．火災などで，階段が使用できなくなると，避難時間にどれくらいの影響がでるのかシミュレーションで調べることができます．左図をクリックすると動画が再生されます．

組み合わせ最適化問題
ファッション好きの学生とファッションコーディネートを行うソフトウェアを開発しました．ファッションも着る人の好みに合わせて，アイテムの最適な組み合わせを探す問題です．遺伝的アルゴリズムを用いて，着る人の希望に合わせたコーディネートを3種類選び出します．

工学教育：
様々な教育活動を行っており，一緒に活動してくれる学生を募集しています．

	ゆり養護学校科学教室の歩み－科学教室による特別支援教育の試み－ゆり養護学校（現，ゆり支援学校）で科学教室を実施しています．特別支援学校の教育は，特殊教育から特別支援教育への転換を測っており，私たちが実施している科学教室のその観点でテーマを見直しています．特別支援学校の児童・生徒に向けて，よりよいテーマ，教材について研究しています．
	ものづくりコンテストによる学生の主体性向上の試み学生のものづくりへの意識を高める目的で，ものづくりのコンテストを実施してます．優秀な作品が多数出展され，このコンテストに入賞した作品を改良して学外のコンテストに出展したところ，TOKIWAファンタジアイルミネーションコンテスト2014で中国経済産業局長賞を，秋田県発明展で秋田県電子工業振興協議会長賞を受賞しました．
	高大連携授業とその効果－高校生科目等履修生制度の活用－高校生科目等履修制度を利用して，毎年数人の高校生とプログラミングの勉強をしています．高校生は，大学生と同じ内容を勉強し，課題を提出することで単位が取得できます（本学に入学し，申請を行うと単位が取得できます）．高大連携授業に参加してくれた高校生の多くが本学に入学しています．
	電子情報基礎演習の歩み　－演習授業による学習意欲の向上の試み－電子情報システム学科では，電子情報基礎演習I，IIという授業を開講しています．教員が演習問題を用意して，学生が解くという理系では一般的な演習の授業ですが，教員が用意する演習問題の量は少なく，それを終えた学生は自分の勉強したい学習内容を取りだして，学習します．この授業に対して学生の声を聞くと，「わからない問題について，教員に質問できる」とか，「学習意欲の高い学生と知り合える」といった意見を聞くことができます．この授業スタイルは本学の他学科も参考にしています．

担当授業：
線形代数学，プログラミング基礎，数値解析，シミュレーション工学，電子情報基礎演習I，II，数値解析学特論

■地域貢献 ▼

高大連携授業：
大学コンソーシアムあきたの高大連携授業として，毎年下記の2件の講義を実施しています．

コンピュータ，役に立ちます

コンピュータを使った研究をしている先生とオムニバス形式で実施している授業で，本学電子情報システム学科でどのような研究が行えるか知ることができます．

C言語プログラミング－ちょっと先取り大学のプログラミング授業－

電子情報システム学科2年の必修科目である「プログラミング基礎」の最初の3回分の授業を受けることができます．希望者は高校生科目等履修生となることができ，残りの12回の授業を受けることで，本学に入学した時に申請することで単位が取得できます．高校生科目等履修生は入学金も授業料も無料です．大学生と同様に学生証を与えられ，本学の図書館で本を借りることができます．

科学教室：

	ミニミニ科学教室南内越アドベンチャースクールと南内越公民館からの依頼で毎年実施している科学教室です．大学前で行われているミニかまくらのイベントに合わせて実施しています．
	夏休み親子体験入学由利本荘市中央公民館からの依頼で毎年実施している科学教室です．親子で学べるテーマを選んで実施しています．最近は，プログラミン（文部科学省が作成した子ども向けのプログラミング環境です）を用いた子ども向けのプログラミング教室を実施しています．
	ゆり養護学校わくわく科学教室ゆり養護学校からの依頼で実施している科学教室です．ゆり養護学校のサマースクールの一部として実施しています．特別支援学校の児童・生徒に対して，科学を勉強するのにどのような支援が必要か考えて教室を実施しています．

廣田千明

■お知らせ

過去のお知らせ ▼

■プロフィール ▼

■研究と教育 ▼

■地域貢献 ▼