本学大学院生が東北畜産学会で優秀発表賞を受賞しました

「君たちと一緒に獲った賞だよ!」――感謝を込めて、牛たちへ受賞を報告
授賞した[左]早川 実さん [右]森井 奏さん 

 この度、「第74回東北畜産学会秋田大会」 において、大学院生物資源科学研究科の早川 実さんと森井 奏 さん(アグリビジネス学科家畜資源利用推進プロジェクト、指導教員:横尾 正樹 准教授)が口頭発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます!

早川 実さん(繁殖分野)茨城県/岩瀬日本大学高校出身

研究発表タイトル・発表者

『ウシ体外受精卵の発生率向上に向けた体外成熟前培養法の検討』
 発表者:早川 実、森井 奏、山中 麻帆、佐藤 勝祥、渡邊 潤、河村 和弘、小林 仁、横尾 正樹

研究概要 

 ウシの体外受精卵移植は、優れた雌牛の子を多く生産できることから、新しい子牛生産技術として期待されています。しかし、体外受精で得られる移植可能な受精卵は採卵数の約2割と低い課題があります。この割合を高める方法として開発された「前培養法」は、成績が向上する一方で、培養の開始や終了が深夜・早朝になるなど、作業面での負担が大きくなる問題があります。本研究では、核成熟を抑えるC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)という物質に注目し、前培養時間の延長の可能性を検討しました。

早川さんのコメント 

 この度は、記念すべき秋田大会の「第74回東北畜産学会大会」で優秀発表賞を頂き、大変光栄に存じます。今大会で、家畜繁殖学研究室の院生2名が、共に受賞できましたことは、ひとえに指導教員の横尾先生のご指導の賜物です。また、日々の実験を丁寧にサポートしてくださった実験補助や家畜資源利用推進プロジェクトの皆様のお力添えのおかげです。この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。今回の受賞を励みに変え、研究目標である「体外成熟前培養の長時間化」を確立し、将来の畜産現場への実用化に繋げるため、さらなる研究に邁進していきたいと思います。
 

森井 奏さん(繁殖分野)茨城県/下館第一高校出身

研究発表タイトル・発表者

『マウス受精卵の初期胚発生過程におけるGDF-15遺伝子発現解析』
 発表者:森井 奏、丸橋 由依、早川 実、山中 麻帆、佐藤 勝祥、渡邊 潤、横尾 正樹

研究概要 

 受精卵移植技術で移植する受精卵の品質評価は、一般的に形態的特徴に基づいて行われることが多く、主観的であることから、客観的な受精卵の品質評価指標が求められます。そこで、本研究では操作が簡易的かつ迅速に結果が得られる遺伝子発現解析による品質評価法を検討しました。具体的にはGDF-15遺伝子に着目しています。これは細胞障害や酸化ストレスなどに応答するサイトカインであり、受精卵の品質評価の指標として利用できる可能性があります。マウス受精卵における発現動態の解明や様々な条件下での受精卵の培養実験を通して、 GDF-15遺伝子の発現を利用した客観的な受精卵の品質評価の可能性を検討していきたいです。

森井さんのコメント 

 この度は、東北畜産学会で優秀発表賞をいただくことができ大変光栄に思います。受賞にあたり、日頃からご指導くださる横尾先生をはじめ、所属するプロジェクトの皆様に深くお礼申し上げます。この研究で扱った遺伝子発現解析に関しては、研究室で数年前から取り組んでおり、多くの方々のお力添えがあってのことと感じています。とりわけ、一つ上の学年で研究テーマを引き継がせていただいた先輩には、研究の基礎や醍醐味など学ばせていただいたことも大変多く、とても感謝しております。これまでの研究の軌跡が今の研究成果、また未来の研究に繋がると確信しています。この研究の集大成に貢献できるように、今回の受賞を励みに、日々研鑽を積んでいきたいと思います。
 

森井さん(下館第一高校出身)と早川さん(岩瀬日本大学高校出身)。同郷ならではの絆で結ばれた親友同士です!

家畜資源利用推進プロジェクト

 畜産に関する専門知識を習得、研究活動を通じて論理的な思考力・考察力や創造力を養うことの2点を教育の目標としています。研究では「畜産資源の高度利用による食肉生産技術体系の創出」を目標に掲げています。