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全庁型GISを様々な業務に活用 |
富山県婦中町の富山市婦中総合行政センターでは、全庁型の時空間GISを利用した業務を行っています。総務振興課総務振興係の島崎忠司さんにお話を伺いました。
ー導入に至った経緯を教えて下さい。
阪神淡路大震災を受けて、災害にも使えるIT機器はないかということで、GISがいいんじゃないかという話が持ち上がり、平成9年に研究会を立ち上げまし
た。あくまで、婦中町の場合はGISのスタートは防災対応でした。色々な先生がたや国土地理院の方の協力を得て研究を進めながら、どういったものが良いの
か、みんなで相談してきました。サーバーが止まってしまうと全然使いものにならなくなるというネットワーク上の問題がありますから、非常時に単独で稼動の
できるもの、現場でデータを持って作業にはいれるもの、避難所や病院で被害者の確認や、被害現場の状況を把握したりする際に、やはり単独で動くもののほう
が良いだろうということで現在のGISの取り組みを始めました。
ーどのような部署で利用されていますか。
上下水道、税務、市民課の窓口、建設課関係、また、基本的にそういったデータを使って行う作業でも色々な使い方があるの
で、使おうと思えば全部署で使えるという環境になっています。
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市民課の窓口に置かれたGIS |
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ー導入前後で変わったことは。
実際まだ構築途中と言ったことが多いですが、 作業の流れが変わってきていると言えます。
例えば、今までは紙のものをベースに設計業者さんに持っていって、設計を頼んでいましたが、今はデータそのものを渡して、設計したものを返してもらう、そ
れをまたこちらのほうで地図のほうに反映させる作業をしています。そういった作業の流れ、効率の質が全然変わってきています。
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GISの画面
例 |
ー これからはどのような取り組みを考えていますか。
使おうと思えば全ての課で使えるので、職員に対しての理解を促していきたいです。それが便利だよ、と言われても、使おうという気になら
ないと使わないと思うので、職員に利便性を自覚してもらうこと、つまり職員の能力開発も必要になってくると思います。
また、合併して新市(富山市)になりましたので、今までのGISの取り組みというのは、7市町村全部ばらばらだったので、特に大きな町だと部署ごとに会
社が違うこともあります。それをどうやってまとめるかを一生懸命協議している最中です。

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