総合システム科学専攻の学生が国際会議で入賞!

総合システム科学専攻の学生が

製品開発に関する国際会議で若手奨励賞を受賞

 

 

7月31日から8月4日に、ドイツのシュトゥットガルトで開催された製品開発に関する国際会議「21st International Conference on Production Research」において、総合システム科学専攻1年の姜東暁さん(郭偉宏研究室@経営システム工学科)が、500件近い研究発表の中から10件選ばれる「若手奨励賞」を受賞しました。

 

この研究は本学の新里隆助教、郭偉宏教授、さらに山形大学の殷勇准教授との共同研究であり、インテグラルアーキテクチャ理論に基づいた製品設計の数理モデルに対する数理物理学的手法の可能性について議論した研究内容が高く評価され、受賞となりました。

この国際会議では、製品設計や生産技術だけでなく、環境・組織・安全などの企業が抱える実務的な課題に対する研究も多くあり、世界中から投稿された900件の論文の中から500件近くが選ばれて研究発表を行いました。

 

○タイトル:A Mathematical Model of Product Design through Integral Architecture

           (集積構造に着目した製品設計の数学的モデルについて)

 

○著者:D. Jiang, T.Shinzato, I. Kaku and Y. Yin

 

 発表する姜さん 発表の様子 姜さんと新里助教

 発表する姜さん

 発表の様子

 姜さんと新里助教

 

◆受賞者のコメント◆

私たちが行った研究は、製品設計(プロダクトデザイン)の分野に初めて数理物理の解析手法を導入することがカギとなっています。

従来の研究では製品設計に対して総合性能(エネルギー・材料・スペース・情報など、いくつも組み合わせて考えなければならない)を数学のモデルで定義し、遺伝的アルゴリズムやマルコフ連鎖モンテカルロ法などのメタヒューリスティックアルゴリズムで解決していましたが、我々が提案した物理学の知識を用いたアルゴリズムは、従来の研究よりも比較的良い(注:最良解が同じ場合もあるが、典型的に我々が提案したアルゴリズムの方が短時間で求めることができる)結果を導くことに成功しました。

発表後にたくさんの質問やアドバイスを頂きました。どれも有益な質問でしたが、(企業が抱える実務的な課題を研究している研究者もたくさんいたためか)実用的な質問もあり、また私たちが調べきれていなかった論文等も紹介していただきました。

 

 

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