東北畜産学会大会で「優秀発表賞」を受賞!!

東北畜産学会大会で「優秀発表賞」を受賞!!


生物資源科学研究科生物機能科学専攻 博士後期課程1年

斎藤耕一(生物化学研究室所属)


chikusann1.JPG8/23、24に山形大学農学部(鶴岡市)で開催された第57回東北畜産学会大会において「優秀発表賞」を受賞しました。


東北畜産学会は、畜産に関する学術の進歩を図り、併せて東北地域における畜産業と畜産技術の発展に寄与することを目的としています。最近は、優秀な家畜を大量に生産することが可能な受精卵移植技術や体細胞クローン家畜の作出技術の進歩にあわせて、先端的な動物のバイオテクノロジー(受精卵の凍結保存、霜降り牛肉の遺伝子解析、比内地鶏肉のDNA鑑定技術など)の研究報告も行われています。


本賞は、学生・社会人の区別無く、大学・国・県に所属する35歳以下の若手研究者が対象となり、発表内容のわかりやすさ・研究手法の的確性・研究成果の重要性について審査が行われます。本賞は今年で創設3年目ですが、私が所属する研究室からは3年連続の受賞となります。


発表内容は、「マウス初期胚およびES細胞において発現する未分化状態維持遺伝子Egam-1Nの遺伝子座に関する検討(斎藤耕一、色川詠美子、渡邉将史、春日和、小林正之、小嶋郁夫)」です。ES細胞(胚性幹細胞)は、哺乳動物の受精卵から取り出された細胞ですが、試験管内で増殖させることができます。哺乳動物のからだを構成する、あらゆる種類の細胞に変化することができる能力(細胞分化能と呼ばれる)を持つという理由により、畜産分野や医学分野で大きく注目されています。今回の発表では、私が所属する研究室において独自に発見した遺伝子について、その性質について調べた成果を報告しました。この研究成果により、ES細胞の細胞分化能を人工的に制御する技術の開発が進められるようになりました。


今回の受賞を励みに、これからもさらなる意欲を持って研究活動に邁進し、独創性あふれる発見に向け努力を重ねていきたいと思っています。


最後になりましたが、研究を進める際にご指導いただきました小嶋先生、小林先生、春日先生をはじめ、共に実験を進めた生物化学研究室の皆様に深く感謝いたします。


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左は昨年度、同賞を受賞した

色川詠美子さん

 研究室から3年連続の受賞!