卒業生インタビュー(星野 恵美子 氏)

平成8年度卒業
秋田県立農業短期大学農業工学科23期生
星野 恵美子
社会保険労務士

  農業短期大学を卒業後、平成9年に山形大学農学部へ編入されました。測量設計会社、投資信託会社での勤務を経て、子育てをしながらも資格取得に挑戦し、現在は人を大切にした企業づくりのプロフェッショナルとしてご活躍されています。

卒業後のエピソードについて教えてください。

 農業短大や編入後の大学で、「授業中いつも寝てるよね」とよく言われ、勉強にあまり熱心でなかったことを思い出します。これまでで最も勉強に時間をかけたのは学生時代ではなく、子育ての時期でした。資格取得を目指し、試験直前期には1日15時間もの勉強に励んでいました。6年間学習を続けた結果、合格した際の喜びは大きかったですが、短大の同級生が私の合格に触発されて行政書士の資格を取得したことも大変うれしかったです。その成果をお祝いして、20年ぶりに短大の同級会を開催。現在もSNSのグループで情報交換し、かけがえのない仲間たちに心から感謝しています。

現在の仕事のやりがいや、ご自身の今後の展望について教えてください。

 現在は、静岡県で社会保険労務士をしています。 働き方の多様化が進み、企業の価値は企業規模よりも「働きがい」や「働きやすさ」で評価される時代となっています。経営の中で「ヒトを大切にする」姿勢を具体化するため、適切な就業規則の作成、新人研修、パワハラ防止セミナー等、各職場に合わせたアドバイスを提供しています。人事労務管理の専門知識と、人間関係のスキルも必要とされますが、問題を解決するサポートができることに大きなやりがいを感じています。数年後には、秋田で開業登録をしてこれまでの経験を活かし、地方創生や地域活性化への貢献できればと思っています。

これから先の50年、秋田県立大学にどのようなことを期待しますか。

 秋田県立大学が今後50年でさらなる発展を実現し、地域との連携を深化させ、持続可能な社会の実現に貢献することを期待します。研究・教育の拠点としての役割を強化し、学生たちが真のグローバルリーダーとして育成されることを願います。

最後に、後輩たちへメッセージをお願いします。

 大学の友達を一生の友達にするには誠実に生きることが大事です。仲間はきっとあなたを助けてくれます。そしてあなたも成長し、人を助けられる人になってください。