生物環境科学科4年生の進路インタビュー

4年生の進路インタビュー

卒業を控えた生物環境科学科の4年生が、取り組んでいる研究の概要や、進路選択に至るまでの考えを語っています。学科での学びや将来設計の参考として、ぜひご覧ください。

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戸毛 穂乃美 TOGE Honomi


北海道旭川北高等学校 出身
入試区分:一般前期試験

[現在の研究活動]

卒業研究では、ダイズの収量と気温・降水量などの気象条件、土壌水分などの土壌条件との関係を解析し、収量の変動要因を明らかにすることを目的に研究を行っています。

[将来の進路]

飲食業の会社に就職します。入社後は店舗勤務だけでなく、商品開発や環境に関する部署など、さまざまな分野に関わる可能性があります。働く中で自分のやりたいことを見つけ、会社に貢献できる役割を見出していきたいと考えています。

[就職を決めた理由]

大学で環境について学んできた経験から、環境を大切にしている会社に魅力を感じ、インターンに参加する中で取り組みに共感できる会社に出会えたため、進路を決めました。




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大出 雄一 OIDE Yuichi


栃木県立栃木翔南高等学校 出身
入試区分:一般後期試験

[大学院進学を決めた理由]

昔からの伝統や技術の持続可能な継承には森林資源の有効活用が大切です。木材加工の分野での貢献を目指した時、大学院で自身の知見と経験を積んで、もっと研究がしたいと思ったからです。

[大学院で学びたいこと]

大学院では環境に優しい建材の開発を目指し、木材の物性や特性などを深く学びたいと考えています。
研究内容は接着剤を使わずに木ダボ(木の棒)を用いる集成材であるDLT製造の安定化と省力化を目的とし、樹種やサイズ、速度など様々な条件で打ち込み試験を行っています。

[将来の進路]

まだ明確には決まっていませんが建築や林業といった大学院での知識を活かせるような分野に就きたいと考えています。




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南 千春 MINAMI Chiharu


市立札幌旭丘 出身
入試区分:一般前期試験

[大学院進学を決めた理由]

私は、県立大の大学院への進学を希望しています。進学を決めた理由は、就職先を考えたときに調査員や研究者として環境保全に携わっていきたいと思ったからです。そのためには、今よりもさらに経験や知識の蓄積が必要になるため、大学院に進学し研究を続けることにしました。

[大学院で学びたいこと]

私は、魚類や湖水の脂肪酸含有量を指標として、湖沼生態系の豊かさや健全性を測ることを目的にしています。大学院では、さらにデータを蓄積し、健全性の指標化に挑みたいと考えています。また、将来に向けて水環境科学の知識や、研究者としてのものの見方や考え方を身につけたいと考えています。

[将来の進路]

私は、学部の4年間で多くのフィールドワークを経験し、将来は実際に現地に赴き調査を行う職に就きたいと考えるようになりました。また、幼少期より触れ合ってきた地元北海道の豊かな自然の保全に携わりたいとも思っていたため、卒業後は地元の研究機構の研究員や環境調査員になりたいと考えています。




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小泉 詩音 KOIZUMI Shion


栃木県立鹿沼高等学校 出身
入試区分:一般後期試験

[大学院進学を決めた理由]

研究を通じて、自分の手で得られた結果から八郎湖の生態系の一端が見えてくる過程に、大きなやりがいと面白さを感じました。この経験を通じて、研究をもっと深く掘り下げたいと思い大学院進学を希望しました。

[大学院で学びたいこと]

私は、湖の水質を改善する働きがある「ゾウミジンコ」の数をDNAを用いて正確に測る方法を研究しています。ゾウミジンコはアオコの原因になる植物プランクトン(藍藻類)を食べてくれるので、湖の環境を守るうえで重要な生き物です。大学院では、この測定方法を使って、ワカサギがどの時期にどれくらいゾウミジンコを食べているのかを調べたいと考えています。この情報がわかれば、ワカサギ漁の最適な時期や漁獲量の予測にもつながり、漁業と環境保全の両面で役立つと期待しています。

[将来の進路]

まだ進路は模索中ですが、水環境の改善や保全に直接関われる仕事に就きたいという気持ちがあり、調査・分析から提案まで行える水コンサルの仕事に関心を持っています。




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三村 保翔 MIMURA Honoka


聖ドミニコ学院高等学校 出身
入試区分:一般前期試験

[大学院進学を決めた理由]

これまでの知識を活かしながら、さらに研究分野に関する学びを深めたいと思い、進学を決めました。

[大学院で学びたいこと]

マイクロプラスチックと、シャンプーや化粧品などに含まれるPPCPs(医薬品およびパーソナルケア製品)との関係について研究を行いたいと考えています。マイクロプラスチックは現在、世界的な環境問題として関心を集めていますが、その挙動や影響については不明な点が多く残されています。私自身の関心を出発点として、自然環境中で実際に起きている現象を解明することで、社会に貢献できれば幸いです!

[将来の進路]

大学で培った知識や経験を活かせる専門的な職種に就きたいと考えています。フィールドワークと実験室での作業のどちらにも関心があるため、両方に携わることが現時点での目標です。




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小西 龍斗 KONISHI Ryuto


秋田県立横手城南高校 出身
入試区分:推薦II選抜試験

[大学院進学を決めた理由]

大学院での自分自身で主体的に研究を行うという経験が、社会に出てから役に立つと考えたことや現在、研究しているテーマを更に取り組むことで環境保全や管理の考え方、理論的思考力などといった将来、就職を希望する環境コンサルタントに必要となる力を身に着けたいと思ったからです。

[大学院で学びたいこと]

水道水や環境水中に含まれる「有機フッ素化合物」(PFAS)という化学物質の分析法の研究を通じて専門的な知識をさらに深めること、学会発表や大学の授業で後輩の学びをサポートするTAを行い、人とのコミュニケーション力をもっと高めていきたいです。

[将来の進路]

人や自然を守る仕事がしたいと思いから、将来は環境コンサルタントの仕事に就きたいと考えています。

四十物 弦希 AIMONO Genki


秋田県立秋田中央高等学校 出身
入試区分:総合型選抜試験

[進路を決めた理由]

私は入学当初から地元で就職したいと考えていました。在学中には、インターシップに参加し、林業に携わる県内の企業に対する理解を深めることができました。この活動を通して、私自身も秋田県の林業に携わり、地元に貢献したいという思いが強くなり、進路を就職に決めました。

[現在の研究活動]

私は現在、「県内のブナを加害する昆虫」を研究テーマとし、県内4地点のブナ林で調査をしています。具体的にはライトトラップによって採集した蛾類や堅果から出てきた昆虫の種同定のために、形態的な同定やDNA分析を行っています。

[将来の進路]

就職先:秋田県林業コンサルタント
治山事業や林道事業にかかる調査・測量・設計をメインに、森林環境に関する試験や研究などの様々な活動に取り組む社団法人で、3年生の夏にインターンシップに参加させていただいた企業の1つです。 先に述べたように、私は県内で林業に携わりと考えていたため、その中でも大学の講義で関心を持った「治山事業」に力を入れている当該団体に就職したいと思い、早期選考を受け内定をいただきました。




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渡辺 康介 WATANABE Kosuke


新潟南高校 出身
入試区分:一般後期試験

[大学院進学を決めた理由]

大学に来て研究の楽しさを学び、学部だけでなく大学院でも研究を続けたいと思ったから。

[大学院で学びたいこと]

土壌中の石油などの有機物を分解して発電できる「微生物燃料電池」の研究。また微生物燃料電池で働く微生物の生態についても研究したい。

[将来の進路]

まだ具体的な進路は決めていないが、自分の研究内容と関連のあるエネルギー生産や環境浄化にかかわる仕事をしていきたい。




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鈴木 ことみ SUZUKI Kotomi


福島県立磐城高等学校 出身
入試区分:一般前期試験

[大学院進学を決めた理由]

学部2年次に取り組んだ「学生自主研究」で、気象学の面白さを知りました。そこから、もっと研究に取り組みたい、さらに気象分野の知識を深めたいと思い大学院進学を決意しました。

[大学院で学びたいこと]

ドローンを用いた森林の二酸化炭素の吸収、排出量を定量化し、森林の存在がどの程度地球温暖化対策へ寄与しているかを学びたいです。

[将来の進路]

国家公務員(国土交通省)を目指しています。私は東日本大地震を経験し、災害の大変さや、苦しみを実感しました。自分と同じ経験をする人々を少しでも減らしたいと思い、気象分野の知識や観測技術を活かして、防災、減災への対策構築していきたいと考えています。




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今川 佳奈太 IMAKAWA Kanata


八戸北高等学校 出身
入試区分:一般前期試験

[就職を決めた理由]

就職することで、人間として大きく自立できると考えたからです。大学で4年間学んだことを活かして大学院で好きな研究をできることも魅力的だったため、就職と大学院進学でとても悩みました。

[現在の研究活動と学生生活]

「動物の消化器官に寄生する原虫と鳥類の関係」について卒論研究に取り組んでいます。バスケットボールサークルと筋トレサークルに所属しており、日々練習に励んでおり,充実した学生生活を送っています。

[将来の進路]

水環境に興味があり、その専門分野の研究室に所属しているため、水質を管理する水インフラの企業への就職を考えています。

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