卒業生インタビュー(佐々木 玲 氏)
秋田県の食品産業に貢献していきたい
秋田県総合食品研究センターは、秋田県内における食品・酒類製造業の技術力向上や農林水産物の利用拡大を目的とした公設試研究機関です。私は、県産食材がもつ生理機能の解明や健康によい食品開発を支援する食品生物機能チームの一研究員として職務に取り組んでいます。
私が秋田県立大学に入学した当時は、開学間もなく、学生が4学年揃っていない状況でした。しかし、だからこそ、何か挑戦的なことができるかもしれない、と多くの先生方の研究内容にふれ、その中で遺伝子工学に興味を持ち、微生物を研究対象とした研究室で早くから研究活動に取り組ませていただきました。学部から修士までの6年間、実験手法を学ぶことはもちろん、研究活動を通じて得られた論理的思考力や問題解決能力は、私の社会人としての土台となっています。さらに、ありがたいことに社会人になってから再び秋田県立大学の門を叩く機会をいただき、研究対象を動物細胞に移し、小林先生の下で博士課程の3年間、センターの仕事と並行して研究活動をさせていただきました。秋田県立大学で学んだことを礎に、研究活動を通じて秋田県の食品産業に貢献できるようこれからも邁進していきます。