『県大・読売講座』-研究力と分析力で秋田の未来を読む―を開催します
『県大・読売講座』開催概要
本講座は毎年行っている企画で今年で第4回を迎えます。本学の教員を、その研究活動を通して知っていただくものです。今回の講座では、本学の教員がそれぞれの研究分野での様々な興味深い研究テーマについて分かり易くご紹介するとともに、読売新聞秋田支局の若手記者が本学教員の講座内容について取材した報告も盛り込み、秋田の未来をより深く考える上でのヒントにつなげます。
特に、これから秋田の将来を担う若い方々に聴講いただきたい内容となっております。
オンライン方式(YouTubeによる期間限定配信。事前予約制)による開催となります。特定の回のみの受講も可能ですので、是非、多くの方にご参加いただければ幸いです。
申込方法
公開講座 申し込みフォーム から申し込んでください。(事前予約制・特定の回のみの受講も可能です。受講無料。)
※お申込みいただいた方には、配信開始日の3日前を目処に、受講用のYouTubeアドレス等、受講に必要な情報をお知らせします。
講座概要
第1回 データサイエンスが拓くDXの未来~高校数学からその先の数理への展開~
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か。データサイエンスやDXは、これからのビジネスや経営、社会システムにおけるイノベーションの中心になると言われています。本講座ではDXの事例を踏まえてDXとは何かについて解説します。また、DXを考える上で最適な戦略を数理的にアプローチする数理最適化やゲーム理論の基本的な考え方を紹介します。特に、“生産計画最適化”や、輸送コストを最小化する“ネットワーク最適化”、最適な人員配置を計画する“スケジューリング最適化”、“非協力ゲーム”、“協力ゲーム”の考え方について解説します。さらに本学のデータサイエンスの取り組みについて、特に、情報工学科と経営システム工学科について紹介します。
第2回 新技術とDXによるスマートフードチェーン~秋田県産ラズベリーのブランド化をめざして~
これまでのキイチゴ(ラズベリー)の産地化の取り組みと地方創生推進交付金(Society5.0タイプ)事業のなかで現在進めている課題「生鮮果実のスマートフードチェーンの構築」について紹介します。
地域と本学との産地形成に関する共同研究や生産者・実需者・自治体・金融機関などが参画している「あきたキイチゴ利活用研究会」を核とした産地づくりが進み、2018年から秋田県のラズベリー出荷量は全国1位になっています。地方創生推進交付金事業では、既存技術の改良と融合による新技術の構築を図り、生産者と実需者とのマッチングシステムの導入を試行します。
DX推進による秋田県産ラズベリーのブランド化をめざした今後の展望をお話しします。
第3回 森林・林業・木材が秘めた大いなる可能性~秋田県立大学・木材高度加工研究所の挑戦~
21世紀に入り20年が経過した現在、温暖化の進行に代表される地球環境の劣悪化はもはや疑いようのない真実と認識されるに至っています。その結果、森林の適正な保全や管理及び森林資源の効率的な利活用への「期待」は、それらを確実に実行する「義務」へと変化しています。
本講座では、森林・林業・木材とSGDsの関係を読み解くとともに、炭素循環の見地から森林・林業・木材の機能を概説します。その上で、地球環境保全と地域創生・活性化に向けた秋田県立大学・木材高度加工研究所の研究・開発事例を紹介します。