本荘キャンパス卒業生~由利本荘での思い出~

卒業生の皆さんに、由利本荘市で過ごした大学生活の思い出を語っていただきました。



機械知能システム学科 小平 豊(栃木県出身)

 大学ではフライングロボットの開発について研究しました。機械・電子・情報と今まで学んできた知識を応用したり、図書館で文献を調べたりと、大変でしたがたくさんのことが学べました。また、少しでも地域の皆さんに恩返しをしたいという気持ちで、ロボット製作体験などの科学教室にも指導スタッフとして参加しました。
 サークル活動では、ものづくりサークル「S.E.I.M.」に所属し、電気で走る車やロボットの製作に励み、NHK大学ロボコンにも出場することができました。電子工作やプログラミングなどの技術に加え、メンバーと一緒にやり遂げる団結力という授業だけでは得られないことを学ぶことができ、毎日が充実した生活が送れました。
 春は本荘公園で花見、夏は友達と一緒に海へ行って泳ぎ、冬は鳥海山でスノーボード。由利本荘市は年中を通して自然とふれあえるので、楽しく生活を送ることができました。
 初めての独り暮らしに不安を抱きながら始まった大学生活でしたが、地域で出会った皆さんの温かい言葉に励まされ、気が付いたら4年の月日が経ちました。卒業の時を迎え、やさしい由利本荘市の皆さんには感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

 

apuhc-100323_01.jpg
 apuhc-100323_02.jpg
NHK大学ロボコンで奮闘する小平さん(手前)
 ロボット製作体験講座で
中学生に指導する小平さん


電子情報システム学科 藤井 大智(秋田県大仙市出身)

 アナログ系の電気・電子から、デジタル系の情報など幅広い分野を学び、卒業研究では、自在に曲げられる液晶電気化学発光シートの開発についての研究に取り組みました。この研究では、地元の本荘由利産業科学技術財団からベンチャー自主研究として研究資金を助成いただき、大変感謝しております。
 また、大学では小中高生を対象とした各種の学習イベントを開催していましたので、それらに指導役として参加し、科学の面白さを伝えながら、地域の皆さんと交流することもできました。後輩の皆さんも、こういったイベントにぜひ参加して地域との交流を深め、より良い大学生活にしてほしいと思います。
 秋田は自然あふれるところが魅力で、由利本荘市も自然に満ちあふれる地域です。季節ごとに変わる自然の彩を目の当たりにし、自然の雄大さを体感しました。私自身スポーツが好きで、夏は海水浴、冬はスキーなどをして充実した生活になりました。
 市民の皆さまには、4年間の生活でさまざまな場面で支えていただき、ありがとうございました。大学生活を通して学んだことを忘れずに、社会人として貢献していきますので、これからも暖かく見守り、支えていただければ幸いです。

 

apuhc-100323_03.jpg

本荘由利産業科学技術財団から助成決定通知書の交付を受ける藤井さん



電子情報システム学科 川上 貴之(新潟県出身)

 超高周波を制御するデバイス(装置)の基本材料として、ディスプレイなどに応用されている「液晶」を使う研究に取り組みました。シミュレーションや測定素子の作成では苦労することも多かったですが、少しずつ研究を進め、研究室の仲間と楽しく研究室生活を送ることができました。
 また、潮風祭実行委員会として大学祭の運営にも携わり、パンフレットの作成やイベントの企画などを行いました。多くの市民の方から励ましのお言葉をいただき、地元企業の方との交流を通じて充実した経験もできました。
 由利本荘市は自然がとても豊かです。自転車通学でしたので向かいから吹く風に苦しまされることもありましたが、疲れた帰りに見上げる星空には何度となく励まされました。
 市民の皆さんには、これからも私と同じように県立大生を見守っていただければ幸いです。この4年間の生活を様々な場面で支えていただいたことに感謝いたします。そして助けていただいた喜びや感謝を忘れず、社会に貢献できるよう努力していきたいと思います。

apuhc-100323_04.jpg
高校生にパネルを使って研究内容を説明する
川上さん(オープンキャンパスにて)


建築環境システム学科 佐藤 祐衣(青森県出身)

 由利本荘市で導入している全庁統合型時空間地理情報システムの改良について研究しました。将来的には平常時だけでなく災害時にも活躍するこのシステムが、市職員の方々にとって使いやすく、市民の方々にとって有益なものになるよう取り組みました。
 サークル活動では「木匠塾」でたくさんのことを学びました。幹事として奮闘したこと、皆と一緒にものづくりに励んだこと、大学祭で豚汁を作ったこと、子どもたちとワークショップをしたこと、どれも大切な思い出です。木匠塾に入ったからこそ今の私がいると思います。
 本荘公園の桜や晴れた朝に見る鳥海山、海に沈む夕日、満天の星空など由利本荘市は自然にあふれた素敵な場所です。特に私の地元は海からは太陽が昇る場所だったので、夕日を見たときは本当に感動しました。
 地域の皆さんからは、設計課題の敷地調査の際に、昔と今の商店街の様子や人々生活など様々なことをお話していただきました。アルバイトでは、慣れない私にどなたも親切にしてくださり、働くのがとても楽しく感じました。アットホームな由利本荘市で4年間生活できて幸せでした。ありがとうございました。

apuhc-100323_05.jpg
大学祭の模擬店でサークル「木匠塾」の
メンバーと(左から2番目が佐藤さん)


経営システム工学科 佐々木 由美(岩手県出身)

 経営についてだけでなく、数理統計や環境工学の分野も学び、卒業研究では畜産廃水を捨てずに低コストで液肥化し、周辺地域で使用できるかについて研究しました。
 弓道部では面倒見の良い先輩方や頼もしい後輩・同期に恵まれ、お世話になってばかりでした。秋田キャンパスの部員との合同練習・合宿・大会・飲み会など…忘れられない、濃くて、楽しい思い出ばかりです。
 地域との交流では、出羽鳥海ツーデーウォークや科学フェスティバル・イン大内に参加したことなどが思い出です。伝統工芸“組子細工”の体験では、現代の名工・小高重光さんの作品や思いに感動しながら、丁寧なご指導のもと楽しく組子づくりができました。
 鳥海山や子吉川のある風景に元気づけられ、市民の皆さんの温かさを常に感じました。イベントでお世話になった方々や、アルバイト先の皆さんやお客さまをはじめ、由利本荘市の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。きっとまた第二の故郷に足を運びたいと思います。4年間本当にありがとうございました。

apuhc-100323_06.jpg
 apuhc-100323_07.jpg
 伝統工芸「組子細工」を体験する佐々木さん
(由利本荘市の小高建具製作所にて)
科学フェスティバル・イン大内で
子どもたちと交流する佐々木さん