学科の研究

アグリビジネス学科の研究

新しいビジネスの創造に向けた研究の一部をご紹介します

研究グループの特徴

アグリビジネス学科では、3つの研究領域の下に研究グループが設けられています。
教員はいずれかの研究グループに所属し、次世代型アグリビジネスの創成を目指した研究に取り組んでいます。

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アグリテクノロジー研究グループ

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イネの育種の基礎となる遺伝学的研究

イネの形態形成や農業形質を制御する遺伝的プログラムを解明する為、突然変異体の単離・解析と原因遺伝子の単離に取り組んでいます。
写真はイネの若い穂の実体顕微鏡写真。(左)あきたこまちの若い穂、(右)同じ時期の枝の出来ない突然変異体の穂。

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卵巣内卵子を有効活用する
子牛生産技術の開発

通常、牛の卵巣は食用となることなく廃棄されますが、この卵巣内には十数万個の雌性遺伝賀源(卵子)が眠っています。これら卵子を子牛生産に有効活用する画期的な技術を開発します。

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植物の画期的な繁殖技術の開発

組織培蓑などの技術を用いて、遺伝的に均ーな苗や球根を大量生産する技術を開発しています。
これにより、優れた特性を持つ農作物を大量生産し、安定的に供給するシステムが確立できます。

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野菜の画期的な栽培技術の開発

野菜の生理生態学的特徴、植物成長調整物質および組織形態学的特徴を活かして、寒冷地向けの新たな野菜の増収技術や生産システムを開発し、寒冷地で野菜を栽培する優位性を立証しています。

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コガタルリハムシを活用した難防除雑草対策技術の開発

コガタルリハムシは成虫、幼虫ともに難防除雑草のギシギシ類を特異的に好んで食べます。そこで、この昆虫を用いてギシギシ類を効果的に制御する技術開発に取り組んでいます。

アグリビジネスマネジメント研究グループ

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外食産業向けの野菜流通の革新

わが国で現在、野菜消費の半数以上が、レストランなとで使用される業務用となっています。
従来のスーパーヘの流通とは異なる外食産業向け野菜の流通革新による価値創造を実現します。

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飼料用米ビジネスモデルの開発

コメ(主食用米)の減反対策により飼料用米の生産が拡大し、飼料自給率の向上にも寄与しています。
補助金に依存して不安定な飼料用米の生産と利用の定着条件を明らかにします。

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匠の技の伝承支援手法の開発

ベテラン農業者の熟練技能(匠の技)は、五感を駆使した判断や精巧な動作などとても高度です。
視点映像(写真)などにより匠の技の内容と特徴を分析し、その伝承を支援する新たな手法を開発します。

ルーラルエンジニアリング研究グループ

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農業水域の水質保全と生物多様性向上の研究

農業流域の水質汚濁、とくに富栄養化は農業が大きな原因です。農地からの汚濁負荷の排出抑制と、適正な物質循環の回復のための生物多様性の向上を追求します。多様な生物機能の活用で八郎湖の水質改善を目指します。

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農業水利施設の保全管理に資する技術研究開発

取水堰、ため池、用排水路等の長寿命化とライフサイクルコストの低減を図るための適切な保全管理に資する技術の研究開発に取り組んでいます。写真は無人航空機を活用して取水堰周辺の河床の変化をモニタリングしています。

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休耕田・湿田を活用したドジョウ養殖技術の確立

積雪地の水田農業の特徴と生物の習性を活かした物質循環型ドジョウ養殖技術を確立し、高品質なドジョウを安定的に生産し農家収入と食料自給率の向上につなげます。

複数分野の連携による研究

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新しい排水技術「カットソイラ」の実証試験

大豆など畑作物の栽培では排水性が重要で、簡易かつ安価に施工できる排水技術「カットソイラ」が開発されました。大潟村の重粘土ほ場で、この技術の排水性と作物収嚢の向上効果について試験しています。あわせて、カットソイラ導入の経営的効果を研究しています。農業の生産と経営への寄与を目指した、異なる専門(農業工学、作物、経営)の教員で取り組む共同研究です。

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豪雨に対応するためのほ場の排水
・保水機能活用手法の開発

集中豪雨の増加により農地基盤の被災が顕在化するなかで、農業生産の継続には気象災害に強い農地基盤の構築が不可欠です。水田の持つ洪水緩和機能を発揮させる効果的な被害軽減対策の開発と取り組みの強化のため、農業工学や作物、経営分野の共同研究を進めています。

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ラズベリー産地化. 6次産業化のための実践的研究

現在、国内で消黄されるラズベリーのほとんどが輸入品です。秋田県の気候がラズベリー栽培に適していることに注目し、県内の複数市町村と連携して、ラズベリー生産の普及を目指しています。栽培技術とマーケティングをそれぞれ専門にする教貝が連携し、生産技術の開発と普及、産地化や6次産業化の実現に向けた研究に取り組んでいます。