先輩インタビュー

アグリビジネス学科を卒業した先輩へのインタビュー

卒業生の先輩から、アグリビジネス学科の良さや、これから卒業する生徒に向けたメッセージなどインタビューした内容をまとめています。

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梅村 真未うめむら まみ

生物資源科学研究科 生物資源科学科専攻
アグリビジネス学科2012年卒業
秋田県/大館国際情報学院高校出身

大学院に進学した理由を教えてください。

高校時代に食品偽装事件がマスコミに大きく取り上げられ、食の安全・安心に関心を持つようになりました。大学入学後は講義や学生自主研究、サークル活動を通じて農や食に関わる体験を深め、それらを実践する人に出会いました。将来は社会系の調査や研究を通じて秋田県や日本の農業の活性化のために働きたいと考え、そのための必要な知識や技術を大学院で身に付けたいと思い進学しました。

現在取り組んでいる研究内容について教えてください。

現在、全国的に米の消費量が減少し続け米過剰による米価下落が進み、それに伴って米の収入に頼ってきた秋田県の農業所得は減少しております。安定した農業所得を得るためには青果物等の導入による複合経営への転換が求められています。そこで私は県内の野菜産地を対象に卸売市場流通や地場流通等といった面から産地の販売対応を見て、秋田の農業が元気になるための農産物流通に関する仕組みについて研究しています。

秋田県立大学の大学院の魅力はどんなところだと思いますか?

学生1人に対しての教員の多さだと思います。マンツーマンでの講義などもあり、学部時代よりも少人数教育であるということを実感しています。また、分からないところがあれば指導教員の先生方に気軽に相談できる雰囲気があります。

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伊藤 朋世いとう ともよ

アグリビジネス学科2013年卒業
秋田県/秋田明徳館高校出身

県大の良いところは?

学生自主研究という制度があるところだと思います。入学してすぐに興味のあることを研究することができました。その研究活動から「農業・農村を元気にし隊」というサークルを新たに設立することもできました。学生自主研究やサークル設立など、学生自主性をサポートしてくれる大学です。

大学生活で一番印象に残っていることは?

「農業・農村を元気にし隊」サークルの活動です。農村のおじいさんおばあさんたちと一緒に田植えや稲刈りをして汗を流したり、地域活性化のためのワークショップやイベントに参加したりと、いろいろな地域でいろいろなことを体験させてもらいました。活動を通してたくさんの方々に出会えたことは、大きな財産です。

印象に残っている研究・授業は?

農産資源利用論です。地域の農産物や農作業の過程で出る廃棄物の他に、地域に当たり前のようにある自然環境や建物、人物などは、ちょっと見方を変えるだけで実はとんでもない価値を持つもの(=資源)になることを知り、目からうろこが落ちました。

就職先

株式会社アルビオン原料や使いごこちにこだわった高級化粧品(スキンケア、メイクアップ商品)を生産、販売している会社です。女性たちの「なりたい肌」に近づけるような商品をつくり、お客様一人ひとりに感動していただけることを目指しています。

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外川 裕太そとかわ ゆうた

アグリビジネス学科2012年卒業
青森県/弘前南高校出身

大学生活で一番印象に残ったことは?

言葉が通じなかったことです。入学当初は、地元の方言で話していたのですが、あまりにも友人たちに通じなかったため使うのをやめました。外国に来たわけでもないのに言葉が通じなかったことに対する戸惑いは今でもハッキリと覚えています。

卒業後の目標は?

大学入学前は未熟な部分も多かったのですが、多くの方々との出会いを通してこの4年間で成長できたと思っています。教員、友人、先輩、後輩、知人、職員…、すべての出会いに感謝して、「向上心」を忘れずに、常に前を向いて突き進んでいこうと思います。

県大の良いところは?

安心して就職活動に臨めるところだと思います。受験に合格することがとても難しいことと同様に、就職活動もまた簡単なことではありません。しかし、秋田県立大学は就職活動に対するバックアップ体制が非常に良く、安心して就職活動に取り組むことができました。今までの就職内定率が高い理由が、自分自身の経験で分かった気がしました。

就職先

全国農業協同組合連合会 青森県本部。組合員の生産した農畜産物をJAを通じて集荷し消費者へ届ける「販売事業」と組合員が必要な資材をJAを通じて供給する「購買事業」を行っています。組合員の期待と消費者のニーズに応えながら、活力ある農業振興と安全・安心を提供する総合産地づくりを目指しています。

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大内 威人おおうち たかと

アグリビジネス学科2011年卒業
生物資源科学研究科2013年修了
福島県/橘高校出身

大学院では、どんな研究に取り組みましたか?

「特定外来生物オオクチバス、ブルーギルの巡航速度」というテーマで、侵略的外来生物として有名なオオクチバスとブルーギルについて、「駆除」だけではなく、侵入や拡散を未然に防ぐ「防除」という視点も取り入れて、効率的な対策のために必要な基礎的なデータの一つである遊泳能力を解明するための研究に取り組みました。

6年間で一番印象に残っていることは?

私が6年間で一番印象に残っていることは、大学院2年の時に学会発表のために北海道大学へ行ったことです。3日間に渡って学会が開催されたこともあり、北海道での滞在時間が長かったため、夜には研究室の後輩と札幌の街中を巡ることができ、いい思い出となりました。

今後の目標は?

今後は福島市職員として震災復興や除染作業を行っていく中で、大学で培った知識や研究で得られた知見を復興に活かしていくことで、人と自然が共生することが出来る、震災以前よりもさらに住みやすい街づくりを行っていくとともに、時間を見つけて大学院での研究を継続して行っていきたいと思います。

大学院進学を考えている人へのメッセージ

大学院ではより自由なテーマで専門的に研究を行うことができます。研究の手法なども自分で試行錯誤しながら進めていくことが多いので、自分で研究を進めていく達成感や、充実感を得ることができます。また、自分のペースで研究活動を進めていくことができるため、自分の時間も作りやすく、充実した学生生活が送れます。

就職先

福島市役所。福島県の県庁所在地である福島市の市役所です。その中でも私は、土木職で採用されたため、福島市の除染作業等に力を注いでいきたいと思います。

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後藤 智美ごとう ともみ

アグリビジネス学科2011年卒業
秋田県/秋田県立湯沢高校出身

県大の良いところは?

少人数教育を実施しているところです。自分が興味を持ったことや講義中の疑問点を先生方に質問しやすく、勉強や研究のやる気に繋がります。先生方の細かなサポート体制があるので自分が興味を持った研究に全力で取り組むことができます。

印象に残っている研究、授業等は?

牛の体外受精技術に関する研究です。これは、私の卒業論文の大きなテーマでもあり、将来的にとても有望な技術である体外受精技術を、県立大学アグリビジネス学科で発展させていこうという内容です。

卒業後の目標は?

県立大学で学んだことを活かして、社会人としてがんばっていきたいです。県立大学では、目標を持ってそれに向けて努力することを学んだので、卒業後は今よりもさらに成長できるようがんばっていきたいです。

就職先

株式会社秋田銀行。秋田県秋田市に本店を置く地方銀行です。“地域とともに歩み、地域の発展とともに栄える銀行“を目指し、地元企業への積極的な支援を通じて地域経済の活性化の促進、地元の人々の満足する高い水準のサービスを提供しており、経済の面から秋田を支えています。

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嘉藤 寿大かとう としひろ

アグリビジネス学科2010年卒業
秋田県/秋田県立大曲高等学校出身

印象に残っている研究、授業等は?

農業政策学です。自分の研究にも関わっているので、他の講義より力を入れて勉強しました。この講義は、ゲームを通じて学んだことを復習するユニークなものでした。しかし、政策を学ぶということで内容は難しいですが、難しい講義ほど大学っぽさを感じることができました。

大学生活で一番印象に残ったことは?

色々ありますが、3年次のアメリカ研修です。短期間でしたが、アメリカの農業は日本農業と比べ物にならないくらい大規模で驚きました。また町並みや田園風景など目に映るものが新鮮で毎日が楽しく刺激的でした。ポテトチップスがサラダとして出て来るのには驚きました。

卒業後の目標は?

秋田県農業に貢献できるような社会人になることです。農業政策が変わっていく中、具体的にどのようにすれば農業がよくなるのかわかりませんが、大学で学んできたことを活かし、社会に出ても頑張っていきたいです。大学でお世話になった先生とも一緒に仕事をする機会があると聞いますが、学生ではなく社会人の立場で関係が続いていくということが楽しみです。

就職先

秋田県農業協同組合中央会(JA中央会)。農業振興に対する指導、経営指導(経営全般、会計、税務、法律等のコンサルタント)、高齢者福祉に対する指導、役職員に対する教育、監査の実施及び農業政策の提言、農業者・消費者への広報活動等を行っています。