学科の教員

アグリビジネス学科教員

ジャンル別講師の詳細プロフィール

CONTENTS

重岡 徹 (教授) しげおか てつし

所属:アグリビジネスマネジメント
専門分野

農村社会学 農村計画論

主な担当科目

学部担当科目  農村社会学、地域ビジネス起業論
大学院担当科目     

現在取り組んでいる研究テーマと概要

テーマ:「低密度社会における農村地域社会の再生」
社会全体の人口分散・低密度社会化が進む中で、農村地域社会はますます多様化し流動的な社会へと変わっていくことから、定住・非定住、農家・非農家などの相違を超えた多様なライフスタイル(暮らし方)を農村で実現できるようにするための地域づくり手法について検討しています。

技術相談に応じられる分野

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指導できる自主研究

農村地域のふるさと資源を活かした地域づくりに関するテーマ

ふるさと資源の再発見と活用による農村地域再生を目指す

〔研究内容に関連する高校の授業科目〕
普通科等:現代社会(公民、政経)、日本史

新型コロナウィルス感染症の影響は、人口や経済活動が大都市に集中している日本社会の在り方の根底からの見直しを迫っています。コロナ過を経て、社会全体は確実に人口分散と低密度社会へと向かっていくことになるでしょう。このような新しい社会の潮流は、これまで過疎化、少子高齢化によって不振にあえいでいた農村地域が再生し光り輝く時代の到来といえます。今こそ、都市とは異なる農村的暮らしの価値や魅力を発信して大都市から農村への人口分散を加速させる戦略を構築し、農業農村にしかできない持続可能な開発目標(SDGs)に向けた新たなライフスタイルを農村地域で実現する道筋を示すことが求められています。

これから社会がますます求めるもののひとつに、「いやし」「やすらぎ」「もてなし」などの心の安寧が挙げられます。それらを享受できる場所こそ日本の「ふるさと」としての農村にほかなりません。農村には美しい風景、美味しい食べ物、楽しいお祭り、可愛らしい生き物、神々しい寺社仏閣など日本人が等しく愛する「ふるさと」資源に満ち溢れています。農村地域の再生は、これら「ふるさと」資源を掘り起こして再び光を当てるところから始まります。一方で、現代社会の急速なデジタル化は、ICTやSNSを通じてヒト・モノ・情報の交流が急拡大し、農村と都市とのつながり方も質的にも量的にも大きく変わってきています。「ふるさと」資源も単に再発見するだけでなく、デジタル技術で映像化して広く発信するなど「ふるさと」情報戦略を考案することも必要になってくるでしょう。

現代の、そして将来にわたって、農村が日本人の「ふるさと」であることの誇りと自負を再び取り戻すためには、「ふるさと資源」を再発見し再評価するだけでなく、デジタル技術という新たな息吹をかけて洗練することが重要です。

人口減少率が最も高い秋田県ですが、「ふるさと」資源の質・量はともに他県を凌駕していると思いませんか。であれば、この秋田県こそ「ふるさと資源」を活かした新たな農村地域社会の再生の道筋を考案する研究の中心であるべきと考えて、農村ふるさとの再生に向けた研究に取り組んでいます。

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