ジャンル別講師の詳細プロフィール
農業経済学(青果物流通、農業マーケティング、農業協同組合)
学部担当科目 コンピューターリテラシーⅠ・Ⅱ、日本農業の社会経済論、農産物流通論
大学院担当科目
野菜や果樹の産地で農家の組織が果たす役割について研究しています。
農産物のよりよいマーケティング活動をおこなうために、農家や農協など関係する主体がそれぞれどのような役割を果たすのか、スーパーなどの要求にどのように応えていけば良いのか、フィールド調査をもとに明らかにしていきます。
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農業経営の6次産業化、農産物のマーケティングについて
〔研究内容に関連する高校の授業科目〕
普通科等:地理・公民、現代社会(経済)
農業高校等:農業経営、農業経済
地理では様々な農産物について生産量が1位の県はどこなのかが話題になると思います。生産量が多い県は固定的なものではなく、例えばミカンでは愛媛県と和歌山県の順位が逆転するなどしています。
こうした生産量の変動の背景には、農家や関係機関による生産拡大、品質向上、コストダウンなどの努力があります。これらの取り組みにおいて、どの地域が最も成果をあげられるのか、そのような競争を産地間競争とよんでいます。産地間競争を勝ち抜くためには、戦略的に産地の改革を進める必要があります。
例えば規模の大きな産地では、むやみに高級品を目指すよりも品質の安定を優先させ、豊富な生産量を活かした販売戦略をとりますし、少数の農家からなる産地では、生産技術を高め差別化を図る戦略が有効となります。秋田県のような後発産地では、少ない量でも有利に販売できる品目を選び、他県とも連携してリレー出荷を図っている作物もあります。私はこのような産地の戦略について研究しています。