シンポジウムで優秀発表賞を受賞!!

「第38回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム」

で優秀発表賞を受賞

機械知能システム学科

材料力学講座 山本 拓

 

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私の卒業研究である「でんぷん分散ポリエチレン基複合材料を用いた自由成形法の開発」が平成19年1月11日に東京で行われた社団法人日本非破壊検査協会の『第38回応力・ひずみ測定と強度評価シンポジウム』で優秀発表賞を受賞しました。

 

受賞を通じて、改めて自分の研究の有効性を感じて感動しました。

 

私の研究は、金型を使わずにプラスチックを簡単に作ることです。

従来、プラスチックの成形方法はほとんど金型を使用しています。しかし、金型は形が複雑になるほど作ることが難しくコストが高くなります。

 

陶芸と同じようにプラスチックを粘土状にすることで金型を使わず複雑な形を自由に成形できると考えました。

 

水とタピオカ(でんぷん)粉末とプラスチック粉末を混ぜることで粘土状になり自由に成形が可能になりました。※下図に成形方法の概略図を示します。

成形方法は、ボールの中で混合行い、プラスチック粘土を作ります。次に、自由に成形し焼結して完成します。

 

様々な条件で成形を行い、成形品の強度や内部構造を観察し、成形する最適な条件を探しました。

 

今後、焼き物と同じような感覚でプラスチック粘土として活用することを目指しています。

 

この研究により、研究の特許出願や、学会で発表し優秀発表賞を獲得することができました。講座に配属されてから卒業研究を始め、研究を通じて成功するまでの苦労や様々な経験により多くのことを学びました。

 

指導して下さった講座の先生方、協力してくれた講座のメンバーに感謝しています。

 

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図 成形方法の概略図(右:混合前、中:プラスチック粘土、左:完成品)