建築環境システム学科
「建築学」は、多方面の知識・経験・感性などを総動員して「あらゆる分野を統合する工学芸術」である点が際立った特長となっています。ひとつの住宅設計でも、統合すべき対象は、地域・都市としての空間・環境、あるいは地球環境のスケールまで及ぶ場合もあります。優れた建築空間を実現するためには、建築をシステムとして捉え、幅広い視点で総合的に学び、研究しなければなりません。
本学科では、「木質構造」などの地域特性に富んだカリキュラムや、即戦力が求められる社会のニーズに応えるためのCAD設計システムなどを加え、新しい時代に対応した総合的な建築教育と研究開発に取り組んでいます。
取得可能資格
- 高等学校教諭一種免許状(工業)
- 一級建築士(受験資格、他実務経験等の必要あり)
- 二級建築士(受験資格)
- 木造建築士(受験資格)
- 一級技術検定(受験資格、他実務経験等の必要あり)
- 二級技術検定(受験資格、他実務経験等の必要あり)
活躍が期待される分野(就職分野)
●建築設計(意匠、構造、設備) ●建築施工管理 ●建築製品開発/製造 ●建築行政(公務員)
カリキュラムの特徴
- 総合的かつ実践的な学科目構成
- 地域特性を反映した学科目の設置
- 設計教育の重視
>>充実したCADシステムによる教育
>>卒業制作と卒業論文の選択制
>>系統的、実践的な設計科目 - 研究者、デザイナー、エンジニアとして、実践的に活躍している教員陣による指導
<建築学の特徴>
- あらゆる分野を統合する工学芸術
- ものづくりの対象は「人間生活の場(空間)」
>>工学系のみならず、人文系の学問も大切((レオナルド・ダ・ヴィンチ的な博識さ)
>>ものづくりの対象がミクロからマクロに及ぶ(衣服から地球環境まで) - 分野間の強い連携と幅広い知識の総合化
こんな学生を待ってます
理系文系問わず知識欲の旺盛な人、感性が豊かな人、審美眼を備えた人、図工や芸術全般が好きな人、チームリーダーやコーディネーターになれる人、面白いアイデアを考えることが好きな人、人との対話が好きな人。これらに多くあてはまれば、建築を楽しんで学ぶことができ、卒業後の活躍も期待できます。
講座制におけるグループ構成と研究内容
構造学講座
建築構造学研究グループ
- 最高水準の実験装置を用いた地震などの災害に強い建築構造の研究
- 耐震補強工法の開発と、公共施設などの耐震化促進活動への参画
- 寺社建築などの歴史的建築物の耐震性に関する調査研究
材料学講座
建築材料学研究グループ
- 秋田スギをはじめとする地場産材料を有効活用する新しい構法の研究
- 繊維補強などを用いた粘り強くひび割れの少ないコンクリートの開発
- 建築部材の劣化度評価及び補修・補強技術の開発
環境学講座
環境計画学研究グループ
- 寒冷地での快適な建築空間実現のための断熱構法などの設計手法研究
- 地中熱のような自然エネルギー利用や暖冷房関連省エネ技術の開発
- 結露やカビの発生による健康被害やシックハウス問題に関する研究
計画学講座
都市・建築計画学研究グループ
- スマートシティや街並みなどの都市計画の研究およびまちづくりの支援
- 医療福祉、環境心理、伝統建築、リノベーションなどの建築計画研究
- 災害危機に対応した行政運営や地域計画のための情報システム開発
<どんな人が建築学に向くか?>
- 小さいときから図工などが好きな人
- 知識欲の旺盛な人 >> 理科系でも人文系学問に相当興味のある人
- チームのリーダー、コーディネーターになれる人
- 感性豊かな人、審美眼を備えた人
- >> 必ずしも美術、デザインの制作が得意である必要はない
建築環境システム学科 専門科目
●建築設計基礎 | ●建築設計Ⅰ | ●建築設計Ⅱ |
●建築設計Ⅲ | ●建築設計Ⅳ | ●建築CAD演習 |
●都市・建築計画学概論 | ●建築計画Ⅰ | ●建築計画Ⅱ |
●建築計画と風土 | ●都市計画 | ●都市・建築史 |
●建築環境基礎論 | ●室内気候計画Ⅰ | ●室内気候計画Ⅰ演習 |
●室内気候計画Ⅱ | ●建築音・光環境 | ●建築設備 |
●建築構造学概論 | ●構造力学Ⅰ | ●構造力学Ⅰ演習 |
●構造力学Ⅱ | ●構造力学Ⅱ演習 | ●構造解析学 |
●地盤と建築基礎 | ●鉄筋コンクリート構造Ⅰ | ●鋼構造Ⅰ |
●鉄筋コンクリート構造Ⅱ | ●鋼構造Ⅱ | ●木質構造 |
●建築材料基礎 | ●建築材料構成法 | ●建築材料実験 |
●建築施工・生産管理 | ●建築生産実習 | ●材料・建築の生産と環境 |
●建築法規 | ●都市環境 | ●環境評価 |
●建築技術英語 | ●建築学セミナー | ●研究プレゼンテーション |
●建築学研修 | ●卒業研究 | ●建築数理基礎 |
●インターンシップA | ●インターンシップB |