システム科学技術学部(平成30年度~令和元年度入学者)
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
現代の高度に専門化された分野を体系的に関連づけるシステム思考による幅広い視野を持ち、独創性に富む人材の育成を目指す。このため、以下の能力を身に付け、卒業に必要な単位を修得した学生に学位を授与する。
1.システム思考に基づく柔軟な発想と想像力
2.自らを磨くことができる基礎的能力と時代の変化に対応できる問題解決能力
3.相手の意見を理解し自らの考えを相手に伝えることができる能力
【機械工学科】
機械工学に関する基礎知識と応用力を備え、人間−機械−環境を融合し、他分野も見据えたシステム思考ができ、社会での機械と人間の役割・責任分坦を理解し、それらに対応できる実践的な人材を養成する。このため、以下の知識・能力を身に付け、卒業に必要な単位を修得した学生に学士の学位を授与する。
①機械工学の一般的知識
②高度機械システムによる人間−機械−環境の融合した社会の実現を目指し、ものづくりの現場で貢献できる実践的な能力
③社会での機械と人間の役割・責任分担を理解し、機械を具体的に製作し、高度機械システムを設計・計画できる能力
④先進的・トピックス的な科学技術を理解し、考察ができる能力
【知能メカトロニクス学科】
機械工学と電子工学、制御工学に関する専門知識を有し、機械・電子・通信などの分野を融合したメカトロニクスをシステム思考に基づいて設計・開発でき、将来の産業に貢献できる実践的な人材を養成する。このため、以下の知識・能力を身に付け、卒業に必要な単位を修得した学生に学士の学位を授与する。
①機械工学と電子工学、制御工学の基礎知識
②センサ素子やアクチュエーター、知能化技術等、メカトロニクスに関する知識と技術
③今までにないものを作る想像力および創造力
【情報工学科】
情報工学に関する専門知識を備え、実世界の様々な情報を活用して人間の活動を知的に支援する新しい情報技術を創出でき、社会の幅広い要求に応える情報システムを設計・開発・運用できる実践的な人材を養成する。このため、以下の知識・能力を身に付け、卒業に必要な単位を修得した学生に学士の学位を授与する。
①情報工学の基礎知識
②実世界の様々な情報を活用した知的な人間支援のために必要となるメディア情報処理、知能情報処理、情報ネットワークシステムに関する知識と技術
③社会の様々な要求に応える情報システムを協働で創出できる設計・開発能力とプロジェクト遂行能力
【建築環境システム学科】
住宅から都市の環境まで「人間生活の場」に関する科学技術と文化を統合化した総合デザインを追求するための多角的・多層的な設計視野、問題の分析と解決力、空間秩序の構築力を備えた人材を養成する。このため、以下の知識・能力を身に付け、卒業に必要な単位を修得した学生に学士の学位を授与する。
①建築学全般に係る基礎的専門知識
②多角的・多層的な総合的建築デザイン能力
③建築学各分野の応用力・実践力、および地域の特性を踏まえた視点やグローバルな視点での問題解決能力
④住宅から都市の環境まで「人間生活の場」に関する科学技術と文化を統合化した総合デザインを追求するための多角的・多層的な設計視野、問題の分析と解決能力、空間秩序の構築能力
【経営システム工学科】
鳥瞰的視野から外部環境を理解でき、数理的な手法を用いた経営工学知識と応用力を備え、イノベーションを推進する実行力を身に付けるための問題発見・解決力およびコミュニケーション能力を備えた人材を養成する。このため、以下の知識・能力を身に付け、卒業に必要な単位を修得した学生に学士の学位を授与する。
①外部環境を理解した上で、数理的な手法を用いた経営工学を基礎としたイノベーションを実現できる能力
②企業経営における経営工学手法
③鳥瞰的視野で社会環境システムを理解するための能力
④イノベーションの実現に必要なコミュニケーション力や実行力
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
「システム思考による幅広い視野を持ち独創性に富む人材」を育成するため
1.システム思考の涵養と、科学と技術の一体性を理解し体得するためのシステム科学・技術関連科目、数学、物理など各専門分野の基礎、そして学科ごとに特色ある専門分野の教育を行う。
2.4年間を通じて教養基礎教育科目と専門教育科目をバランスよく履修するためのクサビ型カリキュラムを採用する。
3.教員・学生間でディスカッションを重視した少人数教育を実現する。
専門教育科目では、学科ごとに次のような人材育成のための特色ある科目を開講する。
【機械工学科】
・機械工学の一般的知識を身に付けるための科目の他に、高度機械システムによる人間−機械−環境の融合した社会の実現を目指し、ものづくりの現場で貢献できる実践的人材を育成するため、社会での機械と人間の役割・責任分担の理解に向けた科目、問題発見・解決型実践的学習に向けた科目、機械の具体的製作に向けた科目、高度機械システムの設計・計画能力養成に向けた科目、および先進的・トピックス的な科学技術の考察に向けた科目を設ける。
【知能メカトロニクス学科】
・機械工学と電子工学の基礎知識を身に付けるための科目の他に、メカトロニクスに関する技術を体系的に修得できるセンサ素子やアクチュエーター、知能化技術に関する科目を設ける。さらに、プロジェクト型実習を少人数教育体制で実施し、今までにないものを作る想像力および創造力を備えた人材を育成する科目を設ける。
【情報工学科】
・情報工学の基礎知識を身に付ける科目の他に、実世界の多種多様で大量な情報を活用し、人間の活動を知的に支援する情報技術を創出するために必要となるメディア情報処理、知能情報処理、情報ネットワークシステムに関する科目を設ける。さらに、社会の様々な要求に応える情報システムを協働で創出できる実践的な人材を育成するため、情報システムの設計・開発力、及びプロジェクト遂行能力を養成する科目を設ける。
【建築環境システム学科】
・建築学全般に係る基礎的専門知識を身に付けるための科目の他に、多角的・多層的な総合的建築デザイン能力を涵養する科目を設ける。さらに広い視野から人間、環境、建築の相互関係の問題を捉えつつ地域の生活に根ざした高い建築的解決能力を備えた実践的な人材を育成するため、建築学各分野の応用力、実践力を高める科目、および地域の特性を踏まえた視点やグローバルな視点での問題解決能力養成に向けた科目を設ける。
【経営システム工学科】
・外部環境を理解した上で、数理的な手法を用いた経営工学を基礎としたイノベーションを実現できる人材を育成するため、企業経営における経営工学手法を身に付けるための科目、数理的解析手法を社会へ応用する力を付けるための科目、鳥瞰的視野で社会環境システムを理解するための科目、イノベーションの実現に必要なコミュニケーション力や実行力を身に付けるための科目を設ける。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
システム科学技術学部では、各教育課程における専門技術とそれらに関連する知識を修得し、システム思考※注)により、時代の変化に応じた問題解決能力とものづくりの場への適用が可能な人材の育成を目指している。
したがって、以下の条件を基準として学生を受け入れる。
したがって、以下の条件を基準として学生を受け入れる。
1.高校教育課程で定められた基礎学力を有すること
2.明確な目標とその実現のための意欲と思考力を有すること
3.旺盛な知的好奇心をもっていること
4.必要なコミュニケーション能力があること
※注) システム思考とは、分野ごとに高度に専門化・細分化してきたこれまでの工学に欠けていた「統合」の観点を取り入れて、専門技術の合理的調和を図る考え方をいう。
(求める人材)
システム科学技術学部では「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」で示した資質に加え、学科ごとに次のような資質を持つ人を求めている。
【機械工学科】
①機械工学を理解するのに必要な数学と物理学の基礎学力を有する人
②ものづくりに興味を持ち、仲間と協力して問題解決に取り組める人
【知能メカトロニクス学科】
①数学と物理学の基礎学力を有し、ものづくりに興味のある人
②メカトロニクスの専門知識を学ぶ意欲があり、仲間と協力できる人
【情報工学科】
①情報工学に関心をもち、新しい技術やシステムを創造して社会に貢献する熱意を有する人
②数学と物理学の基礎学力を有し、自ら好奇心をもって新しいことに取り組める人
③自分の意見を明確に表現し、仲間と協力して問題解決に取り組める人
【建築環境システム学科】
①基礎学力と科学に関する総合的な基礎知識を有する人
②建築、都市、環境に関する知的好奇心にあふれ、積極的に目標に向かって努力できる人
【経営システム工学科】
①経営工学を理解するのに必要な数学および科学全般の基礎学力を有する人
②社会環境に関する広い視野を身につけ、社会に貢献する意欲を有する人
③リーダーにふさわしい想像力、積極性、協調性を有する人
(高校段階での修得が望ましい教科と内容)
1.理科
物理基礎、化学基礎に加え、少なくとも物理又は化学のいずれかを履修していることが望ましい。特に、機械工学科、知能メカトロニクス学科、情報工学科、建築環境システム学科の4学科では、物理を履修していることが望ましい。
2.数学
数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学Bに加え、数学Ⅲを履修していることが望ましい。
3.英語
平易な英文を辞書なしで読み進められる語彙力・文法力を有していることが望ましい。
4.その他
他の教科・科目については、コミュニケーションのために十分な国語力と、技術者として社会の持続的発展に資するための地理、歴史、公民に関する基礎的レベルの知識を有していることが望ましい。
入学者受け入れの種類と方法
1.推薦入学A・B・C
ものづくりに関する基礎的知識、論理的な思考力と記述力をみるための小論文(推薦入学A・B)及び大学入試センター試験による基礎学力(推薦入学C)と、将来、地域社会・産業活性化のリーダーとなり得る人材であるかを判断するため、学ぶ意欲やコミュニケーション能力、行動力などを確認するための面接を重視する。
2.特別推薦入学Ⅰ
チームワークで進めるものづくりを統括するプランナーとなり得るかを判断するため、学ぶ意欲やコミュニケーション能力、行動力などを確認するための面接を重視する。大学入試センター試験は基礎学力が一定の水準に達しているかどうかの判定に用いる。
3.特別推薦入学Ⅱ
大学入試センター試験による物理、数学の基礎学力判定とともに、ものづくりへの愛着や特定の分野に秀でた能力・素質や、学ぶ意欲を判断するため、志望理由書等の内容を重視する。
4.AO入試
ものづくりに愛着を持ち、特定の分野に秀でた才能を判断するため、大学入試センター試験及び個別学力検査は課さず、受験生がじっくり時間をかけて作成した論文または作品の審査とともに、コミュニケーション能力や目的意識の明確さなどを確認するための面接を重視する。
5.一般入試(前期日程)
一定の専門的知識を修得できるかを判断するため、大学入試センター試験による基礎学力とともに、科学や工学を学ぶために必要な理科、数学の学力を重視する。
6.一般入試(後期日程)
多様な個性を持つことを前提として、チームワークで進めるものづくりに参画できるかを判断するため、大学入試センター試験による基礎学力のほか、論理的な思考力や記述力を確認するための小論文を重視する。