システム科学技術研究科(令和5年度以降入学者)

「学位授与の方針」 (ディプロマ・ポリシー)

1.博士前期課程
学部教育を基礎として専門知識と研究開発能力を育み、システム思考に更に高度で先端的な厚みと広がりを持たせることにより、グローカルに発展的な未来を切り開く高度専門職業人としての分野横断的な知識・能力および高い倫理観と責任感を身につけ、修了に必要な単位を修得した学生に修士の学位を授与する。

専攻を通じ、修得すべき能力は以下のとおりである。

【総合システム工学専攻】
・工学に関する高度な専門知識を有し、安全・安心・健康・快適で持続可能な地域社会の発展に貢献できる能力
・地域の社会基盤を支え、その高度化に貢献できる研究開発力
・科学的解析力と戦略的思考力、企画力や統合力を備え、企業や地域社会の課題を発見し解決できる能力
・様々な分野の専門家と協働して、コミュニケーションを取りながらプロジェクトを推進できる能力
・実践的英語能力を備えグローカルに活躍できる能力
・倫理規範を遵守し、社会から信頼される研究を遂行できる能力
 
2.博士前期課程(共同大学院)
【共同サステナブル工学専攻】
1.環境配慮設計と再生可能エネルギー利用あるいは動力システムの電動化に関する高度な専門知識と技術
2.未知の課題に対して機械・電気・材料・情報・環境・化学などの多様な工学分野の要素技術を統合して活用するシステム思考
3.地域産業の振興に必要とされる実践力,マネジメント能力,協働力,発想力,リーダーシップ,起業力,地域経済・産業の知識
4.グローバル化社会で活躍するのに十分な実践的英語能力
5.社会から信頼される研究者に相応しい倫理観

これらの知識・技術・能力を身につけ、修了に必要な単位を修得した学生に学位を授与する。

3.博士後期課程
高度技術研究者として、前期課程の基礎に立って研究開発能力を高め、複数の分野を俯瞰して広い視野で物事を分析し、問題の提起と解決を行う能力を身につけ、修了に必要な単位を修得した学生に博士の学位を授与する。

専攻を通じ、修得すべき能力は以下のとおりである。

【総合システム工学専攻】
・新しい要素技術の開発と広い視野から異なる技術分野を統合した新しい技術分野の開拓に貢献し、極めて広い分野に関わる大きな問題に対して指導的な立場から問題解決に貢献できる能力
 

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

目的とする人材養成のため、博士前期・後期の教育課程を以下のとおりとする。

1.博士前期課程
工学を基礎とする高度専門職業人として必要な専門知識・技術から文化、倫理まで、社会で活躍するために求められる知識を多面的に学べるカリキュラム構成とする。コースごとに教員の専門性を活かした先端的知識を学ぶ科目を開講する。分野横断的な能力を身につけるコース共通科目を設けるとともに、他コースの専門科目を履修できるカリキュラムを編成する。
 
各専攻では、次のような人材育成のための特色ある科目を開講する。

【総合システム工学専攻】
・工学を基礎とする高度専門職業人として、社会の持続的発展に貢献できる高度な専門知識・技術を身につけるための科目を設ける。
・それぞれの専門分野の社会あるいは産業界における意義や位置づけを知り実践的な経験を積むための科目を配置し、実践能力を養成するための科目を設ける。
・実社会における課題の発見、分析、解決に向けた実践的能力養成のためのPBL科目を設ける。
・プロジェクト推進に必要な協働力やコミュニケーション能力を養成するための科目を設ける。
・グローカルに活躍するために必要な実践的英語能力を養うための外国語科目や英語で行われる科目を開講するほか、広い視野で社会の持続的発展に貢献できる能力を養成する科目を設ける。
・高い倫理観をもち、社会に信頼される研究者・技術者を育成するため、専門科目の講義やインターンシップを含む幅広い視点から技術者倫理を身に着けるカリキュラム編成とする。
 
2.博士前期課程(共同大学院)
【共同サステナブル工学専攻】
1.輸送・機械システム、要素技術、環境配慮設計、再生可能エネルギーに関する専門科目や、多様な工学分野の専門科目を履修することで、サステナブル工学における「動力システムの電動化」あるいは「環境配慮設計」・「再生可能エネルギー利用」に関する高度な専門知識・技術と、広範な工学分野の知識・技術を修得し、システム思考(種々の分野の専門技術を統合し、合理的調和を図る考え方)を涵養できる。
2.秋田県内企業、電動化システム共同研究センター等と連携して実施されるプロジェクト演習、経営工学系専門科目を履修することにより実践的なプロジェクト推進能力など地域の産業振興に必要な能力を修得できる。
3.共通科目の外国語等科目や倫理等科目を履修することで、十分な実践的英語能力と技術者倫理を修得できる。

3.博士後期課程
開発技術の実践に直接役立つ授業科目を設ける。また、博士前期課程の教育科目における各専攻の領域を超えて融合し、機構・デバイス系、情報・知能系、社会・環境系の各分野で再構築した講義を展開する。
 
専攻では、次のような人材育成のための特色ある科目を開講する。
 
【総合システム科学専攻】
・「共通基盤科目」では、開発技術の実践に直接役立つ授業科目を設ける。また、「学際専門科目」では、博士前期課程の教育科目における各専攻の領域を超えて融合し、機構・デバイス系、情報・知能系、社会・環境系の各分野で再構築した講義を展開する。
 

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

1.博士前期課程
 学部教育を基礎として、システム思考に更に高度で先端的な厚みをもたせ、分野横断的な能力を養うことにより、グローカルに発展的な未来を切り開くことを目指す人材を受け入れる。
上記に加え、次のような資質をもつ人を求めている。
 
【総合システム工学専攻】
・工学に関する基礎・専門知識と一定の研究能力を有し、自らの専門となる分野のより高度な専門知識とそれに関連する分野について学ぶことにより、システム思考を活用できる能力を有する技術者あるいは研究者を目指す人
・高い倫理観と責任感を有し、工学的観点から企業や地域社会の課題を発見し、解決できる能力を身につけることを目指す人
・グローカルに活躍できるプロジェクト推進に必要な協働力やコミュニケーション能力を身につけることを目指す人
 
【共同サステナブル工学専攻】
・工学分野の基礎を有し、複数の工学分野の専門知識を統合することにより持続可能な社会の実現を目指す人
・輸送機械の電動化や再生可能エネルギーの利活用、資源循環に関する研究に取り組むことで地域産業の活性化に貢献する意欲のある人
・世界規模での問題意識を持ち、国際的視野で課題解決に取り組む意欲のある人
 
2.博士後期課程
 複数の分野を統合する広い視野と明確な問題意識をもち、高度技術研究者を目指す人材を受け入れる。
上記に加え、次のような資質をもつ人を求めている。
 
【総合システム科学専攻】
・前期課程での研究実績とともに、複数の分野を統合する高い立場から広い視野で物事を分析する能力と、問題解決に向けた明確な目標を有する人
 

入学者選抜の基本方針

1.博士前期課程
【推薦特別選抜】
 書類審査では受験時までに修得した工学に関する基礎・専門知識を評価し、面接では研究能力、倫理観、責任感、課題発見・解決能力、協働力およびコミュニケーション能力を評価する。

【一般選抜】
 学力検査では英語能力(TOEICスコア)に加え、受験時までに修得した工学に関する基礎・専門知識を評価し、書類審査・面接では研究能力、倫理観、責任感、課題発見・解決能力、協働力およびコミュニケーション能力を評価する。

【社会人特別選抜】
 書類審査と面接で受験時までに社会人として修得した工学に関する基礎・専門知識と研究能力、研究実績を評価し、面接では倫理観、責任感、課題発見・解決能力、協働力およびコミュニケーション能力を評価する。

【外国人・帰国子女特別選抜】
 学力検査では受験時までに修得した工学に関する基礎・専門知識を評価し、書類審査・面接では研究能力、倫理観、責任感、課題発見・解決能力、協働力およびコミュニケーション能力を評価するとともに本学で研究と学修するための日本語や英語等の能力も確認する。

【学部3年次学生を対象とする特別選抜】
 学力検査では英語能力(TOEICスコア)に加え、受験時までに修得した工学に関する基礎・専門知識を評価し、書類審査・面接では研究能力、倫理観、責任感、課題発見・解決能力、協働力およびコミュニケーション能力を評価する。

2.博士後期課程
【一般選抜】
 書類審査と面接で博士前期課程等における研究実績について評価し、面接では専門知識、幅広い視野で物事を分析する能力および問題解決能力を評価する。

【社会人特別選抜】
 書類審査と面接で受験時までの社会人としての研究実績について評価し、面接では専門知識、幅広い視野で物事を分析する能力および問題解決能力を評価する。

【外国人・帰国子女特別選抜】
 書類審査と面接で受験時までの研究実績について評価し、面接では専門知識、幅広い視野で物事を分析する能力および問題解決能力を評価するとともに本学で研究と学修するための日本語または英語等の能力も確認する。