子吉川レガッタ2013に向けて(7)
4番ではなくストローク.日本語では整調.
カタカナの多いボート用語の中で,巧みな訳だと思う.

ローイングは他力のスポーツだ.
風任せのヨットほどではないが,一人ではどうにもならない.
どうにもならない感じたとき,チームワークが生まれ,ユニフォミティが深化する.

コックスの正面に着座する整調は,自分以外の漕手を背後に,常に同じペースで漕ぎ続ける絶対的な安定感が求められる.
一定のストロークレートでリズムを刻む.
一見,クルー全体を支配するかにみえて,実は違う.
決して,クルーの中心的な存在ではない.

野球のピッチャのようなエースポジションでもない.
無力を自覚しつつ,他力を信じ,自身の力をクルーに捧げる.
整調とは,全員に操られるピエロだろう.
社員を信じる有能な経営者のように.

コックスからの指令に応じて,正確に反応できる機械的な動作が求められる.
「2枚上げよう」と言われれば,機械のように正確に2回/分レートを上げないばならない.
ただし,後ろの漕手たちが水を強く押してくれない限りレートを上がらない.
一人ひとりの漕ぎを背中で感じながら,メトロノームのような正確さでリズムを刻む.

ストロークコーチという機器があれば,1本毎のレートを計測することができるが,残念ながら本学では所有していない.
現状,レート感覚はエルゴメータで養うしかないだろう.
できれば,ストロークレートが測れるストップウォッチが欲しい.
交渉してみたいと思う.

| ボート | 09:40 | comments (x) | trackback (x) |

  
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