第1回強化練習(8/2)
梅雨が明け,秋田にも暑い夏が到来した.
この日の最高気温は32度に達し,今夏一番の暑さを記録した.



アクアパルに朝9時集合.
2時間の昼休憩を挟んで夕方6時まで,ひたすら漕ぎ続けた.

ボートは力学のスポーツである.
オールのブレードが支点,ハンドルが力点,クラッチが作用点となる.

個々の漕手は,作用点に対して,最大の推進力を得られるように漕ぐ.
力は直接的には見えないので,ブレードの動きで漕ぎを確認する.
ブレードの動きは,力点となるハンドルでコントロールする.

ハンドルが描く理想的な軌跡を下図に示す.



脚と腕を伸ばし,上体が前傾した状態をセットという.
セット状態から,ゆっくりとフォワードに向う.

フォワード中は,上体と腕は同じ姿勢を保つ.
脚を曲げることにより,船尾方向に体を進める.

脚が最大に屈曲した地点でエントリに移る.
腕の力を抜くと,オールの自重でブレードが入水する.
無理に力を入れると,ブレードが深く入り過ぎる.
エントリの最後状態がキャッチとなり,水を掴む.

ブレードの内側で水を掴んで,ドライブに入る.
ドライブでは,ハンドルを船首方向に移動させる.
ハンドルに体重を乗せて,ぶら下がるイメージ.
ドライブ中は,ブレードを一定の深さに保つ.
つまり,ハンドルの軌跡は水平になる.

脚が3分の2程度開いた時点から,上体の振り始める.
上体のスイングに連動して,腕を引く.

ハンドルが胸の手前にくれば,水中からブレードを抜く.
ハンドルを目一杯下げて,高くブレードを抜く.
リリースは,高ければ高いほど良い.

高くリリースできれば,フェザリングは要らない.
フェザリングの功罪として,リリースが甘くなることがある.

リリース後は,上体を前傾させながら,腕を伸ばす.
ハンザウェイ(Hands Away)の動作である.
ハンザウェイが終われば,セット状態に戻る.
セットまでの一連の動作は,迅速かつ俊敏に.

さてここで,フォワード中の軌跡に注目して欲しい.
ハンドルの位置は,フォワードが進むにつれて上がっていく.
これは,エントリに向けてブレードが水面に近づくことを意味する.
ブレードが水面に近ければ近いほど,素早いエントリが実現できる.

しかし慣れないうちは,フォワードでハンドルを上げるのは難しい.
ブレードが下がり過ぎて,水をひっかけてしまうからである.

逆に,フォワード中にハンドルが下がる漕ぎをよく見る.
セット以降に上体の前傾角が大きくなり,体が寝てしまうことに起因する.
ハンドルが下がると,フライアップになる.
フライアップは,エントリの遅れ,深いキャッチ,短いレンジの原因となる.

この軌跡を描くためには,艇のバランスも重要となる.
バランスを取り,艇の横揺れをなくして,理想曲線を描いてみよう.

次回の強化練習は,レガッタ1週間前の8/30に予定している.
暑さもピークを通り過ぎている頃だろう.

| ボート | 06:36 | comments (x) | trackback (x) |

  
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