2013,08,25, Sunday
オールのグリップとフェザリング.
オールの握る部分をハンドルという.
外側の手はハンドルの端,内側の手は肩幅程度の間隔を空けて握る.
正確には,握るのではなく引っかける.
指の第二関節で,軽く引っかける.
ハンドルは木でできているので,握ると手にマメができる.
マメはボート選手の勲章のようだが,実はグリッピングが上手くないだけ.
鉄棒にぶらさがるような感じで,4本の指でひっかける.
親指はハンドルの下に回す.
オールの先端の広がった部分をブレードという.
ブレードで水を掴み,ここが支点になる.
ブレードは水面に対して垂直に入れる.
フォワードの終わりが入水(エントリ)のポイントとなる.
水中は一定の深さで真っすぐに引き,ドライブを与える.
フィニッシュは,ブレードを高く抜く.
このとき,上体を後ろに振り過ぎないように注意する.
ブレードが高く抜けるように,懐を深くする.
昔は上体の振りを強調して漕いでいたが,現代漕法は違う.
上体の振り角は,無理のない程度にする.
角度にして前後15度ずつくらいが目安になっている.
ドライブは胸の高さで真っすぐに引く.
ドライブの終わりは,腕の動作の終わりと一致する.
腕の引きを使い切り,胸の少し手前で水中からブレードを上げる.
リリースと呼ばれる動作である.
リリース後にハンドルを90度回転させると,垂直だったブレードが水平になる.
鳥の羽の動きをイメージして,この動作はフェザリングと呼ばれる.
フェザリングには,メリットが2つある.
一つ目は,フォワード中の風の抵抗が減少すること.
水の抵抗ほどでもないが,ブレードにあたる風の抵抗もそれなりに大きい.
特に逆風のときは,フォワードが困難になるくらいに風の抵抗を受ける.
二つ目として,水にひっかけることが少なくなる.
フォワード中に水面に対してブレードが水平になるためである.
仮にひっかけたとしても,ブレードが水平になっているので,抵抗は少ない.
以上から,フェザリングは必須のようだが,注意点が3つある.
一つ目は,フォワード中のブレードの位置が低くなること.
これは,水にひっかけても大丈夫という安心感から発生する.
フォワード中のブレードは高く保つ.
つまりハンドルは低い位置を移動させる.
二つ目は,フィニッシュの問題.
フィニッシュで斜めにオールが抜けてしまう.
この問題は,ブレードが完全に抜ける前からフェザリングが始まることに起因する.
特に慣れないうちは,腹切りを恐れて,水中でフェザリングを始めてしまう.
そうなると最後まで水を押すことができずに,推進力の低下を招く.
三つ目は,エントリの遅れを招くこと.
水平になったブレードを垂直に戻すタイミングが遅れると,エントリが遅れる.
また,エントリ直前で動作が停まることもある.
エントリは,いつブレードが水中に入ったかわからないくらい滑らかに入れる.
突然消えるように入るのが,エントリの理想と言われている.
そのためには,エントリ向けて集中力を高めるとともに,いろいろな準備をする.
そのひとつとして,フォワードの前半からブレードを垂直に戻す動作を始める.
フィニッシュから腕を真っすぐ伸ばして,上体を前傾させるたくらい始める.
このハンドルを回し始めるタイミングが難しい.
かなりの経験を積まなければできない.
また,クルー全体でこのタイミングを一致させるには,相当の練習量が必要となる.
フィニッシュとエントリ,さらに戻すタイミングまで気を付けながらのフェザリングには,高度なテクニックが求められる.
戻しのタイミングはフォワードの半分くらいなので,結果的にブレードが水平になっている時間はほんの僅かだ.
なので結論からすると,十分慣れるまではフェザリングは入れなくても大丈夫ということになる.
フェザリングなし,つまりノーフェザでレースを戦っても十分である.
フェザリングよりも,フィニッシュで真っすぐそして高く抜いて,水を引っ掛けないように全体のバランスを取りつつ,水面から高い位置でフォワードに向う.
エントリは動きを止めず,オールを放す感覚でブレードが突然消えるように入れる.
安易にフェザリングを入れると,これらのことが全て台無しなる可能性がある.
外のクルーがフェザリングでオールをくるくる回していても,気にせずノーフェザで漕いでみよう.
テクニックの違いが明白に現れてくる.
オールの握る部分をハンドルという.
外側の手はハンドルの端,内側の手は肩幅程度の間隔を空けて握る.
正確には,握るのではなく引っかける.
指の第二関節で,軽く引っかける.
ハンドルは木でできているので,握ると手にマメができる.
マメはボート選手の勲章のようだが,実はグリッピングが上手くないだけ.
鉄棒にぶらさがるような感じで,4本の指でひっかける.
親指はハンドルの下に回す.
オールの先端の広がった部分をブレードという.
ブレードで水を掴み,ここが支点になる.
ブレードは水面に対して垂直に入れる.
フォワードの終わりが入水(エントリ)のポイントとなる.
水中は一定の深さで真っすぐに引き,ドライブを与える.
フィニッシュは,ブレードを高く抜く.
このとき,上体を後ろに振り過ぎないように注意する.
ブレードが高く抜けるように,懐を深くする.
昔は上体の振りを強調して漕いでいたが,現代漕法は違う.
上体の振り角は,無理のない程度にする.
角度にして前後15度ずつくらいが目安になっている.
ドライブは胸の高さで真っすぐに引く.
ドライブの終わりは,腕の動作の終わりと一致する.
腕の引きを使い切り,胸の少し手前で水中からブレードを上げる.
リリースと呼ばれる動作である.
リリース後にハンドルを90度回転させると,垂直だったブレードが水平になる.
鳥の羽の動きをイメージして,この動作はフェザリングと呼ばれる.
フェザリングには,メリットが2つある.
一つ目は,フォワード中の風の抵抗が減少すること.
水の抵抗ほどでもないが,ブレードにあたる風の抵抗もそれなりに大きい.
特に逆風のときは,フォワードが困難になるくらいに風の抵抗を受ける.
二つ目として,水にひっかけることが少なくなる.
フォワード中に水面に対してブレードが水平になるためである.
仮にひっかけたとしても,ブレードが水平になっているので,抵抗は少ない.
以上から,フェザリングは必須のようだが,注意点が3つある.
一つ目は,フォワード中のブレードの位置が低くなること.
これは,水にひっかけても大丈夫という安心感から発生する.
フォワード中のブレードは高く保つ.
つまりハンドルは低い位置を移動させる.
二つ目は,フィニッシュの問題.
フィニッシュで斜めにオールが抜けてしまう.
この問題は,ブレードが完全に抜ける前からフェザリングが始まることに起因する.
特に慣れないうちは,腹切りを恐れて,水中でフェザリングを始めてしまう.
そうなると最後まで水を押すことができずに,推進力の低下を招く.
三つ目は,エントリの遅れを招くこと.
水平になったブレードを垂直に戻すタイミングが遅れると,エントリが遅れる.
また,エントリ直前で動作が停まることもある.
エントリは,いつブレードが水中に入ったかわからないくらい滑らかに入れる.
突然消えるように入るのが,エントリの理想と言われている.
そのためには,エントリ向けて集中力を高めるとともに,いろいろな準備をする.
そのひとつとして,フォワードの前半からブレードを垂直に戻す動作を始める.
フィニッシュから腕を真っすぐ伸ばして,上体を前傾させるたくらい始める.
このハンドルを回し始めるタイミングが難しい.
かなりの経験を積まなければできない.
また,クルー全体でこのタイミングを一致させるには,相当の練習量が必要となる.
フィニッシュとエントリ,さらに戻すタイミングまで気を付けながらのフェザリングには,高度なテクニックが求められる.
戻しのタイミングはフォワードの半分くらいなので,結果的にブレードが水平になっている時間はほんの僅かだ.
なので結論からすると,十分慣れるまではフェザリングは入れなくても大丈夫ということになる.
フェザリングなし,つまりノーフェザでレースを戦っても十分である.
フェザリングよりも,フィニッシュで真っすぐそして高く抜いて,水を引っ掛けないように全体のバランスを取りつつ,水面から高い位置でフォワードに向う.
エントリは動きを止めず,オールを放す感覚でブレードが突然消えるように入れる.
安易にフェザリングを入れると,これらのことが全て台無しなる可能性がある.
外のクルーがフェザリングでオールをくるくる回していても,気にせずノーフェザで漕いでみよう.
テクニックの違いが明白に現れてくる.
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