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設計プロセス1-ガレージとリビングの場所:

今回施主の要望としては,1)夫婦2人に息子2人がたまに来るということになるため,LDKをゆとりのある空間として,部屋は沢山必要ない,2)寝室は夫婦用1と来客用1,といった程度であった。そこで,施主の生活や趣味を分析し,こちらからライフスタイルを想定して,何が必要かを考えることにした。

実は多くの施主は,はっきりとした生活スタイルのビジョンを持って,設計を依頼していないと思う。このため,設計者は施主や家族との対話から,何が必要なのか,どういう空間構成にすれば良いのかを,提案しなければならない。いわば,様々な症状から病気を予測し,適切な処置をとる,医者のような対応,あるいは心理カウンセラーのような対応が不可欠であると言える。医者が病気を治すために,食生活の改善を指導したりするように,「いかに住まうか」という視点から,施主が希望する要求でも,適切でないものは,理由をきちんと説明して拒否し,代わりの提案をする必要がある。良く新築の住宅で,間取りだけの話をしてたいした議論もせず,できてしまってから文句タラタラというのは,上記のような視点に立って設計者が対応しておらず,施主の対話がしっかりできていないことが大きな要因ではないかと思う。もし,今新しい住宅の設計をどこかにお願いしていて,部屋の大きさや数の話や予算の話だけで,家族の暮らしや趣味などの話が全くなかったり,設計段階で家族全員の話を聞く気がないようであれば,その設計事務所や工務店に依頼するのはやめたほうがいいと思うが,いかがだろう。

さて最初に決めたのはガレージの位置である。敷地が小さく形が台形のゆがんだ形で,かつ南側にアプローチがある。従って庭を十分確保するために,消去法的にガレージの位置は決まってしまった(オレンジの位置)。リビングも,なるべく南に向けたいので,位置は図の緑の四角の位置にほぼ決まった。

pt-04

設計プロセス2-その他の部屋の場所:

それ以外の部屋としては,寝室をガレージの上に(赤い四角),

和室をリビングと続きに(水色の四角),風呂と脱衣を北西の敷地角に,トイレをその手間のリビング寄りに設定した。

リビングとトイレの間には収納を大きめに設け,トイレの音がリビング側に聞こえないように配慮した。また,和室と風呂の間にウォークインクローゼットを通り抜けできるように設定し,家事の負担を軽くできるように配慮している。

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