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FAQ

新設3学科ではどのような人材が育つのか、再編前の2学科との違いを含めて教えてください
従来の機械知能システム学科では、機械工学とその知能化を学修しました。しかし、知能化した機械システムであるメカトロニクスの技術者は、他にも電気電子工学を学ぶ必要があり、機械知能システム学科はその点を基礎から十分に学修する機会が不足していました。
また、従来の電子情報システム学科では、電気・電子工学と情報工学の両方を学修しました。しかし、情報技術の応用分野の拡大に伴い、いずれか一方に明るい技術者を求める傾向が高くなっており、一つの学科で両方を学ぶことのメリットが減少しています。
そのため、各新設学科では次のような分野で活躍する人材育成を目指します。

【機械工学科】
コンピュータ制御に頼った高度化の限界を見据え、装置の基本機能を磨く知識や技術を学修し、電力・ガス・水道・通信・交通(とりわけ自動車や航空宇宙分野)といった社会インフラの高性能化要求に、機械工学の分野から応える人材を育成する。

【知能メカトロニクス学科】
メカトロニクスの制御に不可欠な高度に発達したセンサーやモーターなど駆動装置の開発のために機械工学と電気電子工学の両方を学習し、ロボット(メカトロニクス)を必要とする諸分野に精通し、メカトロニクスの機能や性能を向上させることが出来る人材を育成する。

【情報工学科】
情報工学・メディア技術を中心に社会の幅広い要求に応える情報システムをつくる知識や技術を学修し、ネットワークを介して収集した実世界の多様で大量のデータを活用し、各種の情報機器やソフトウェア技術を使って賢い生活空間や生産の場を創出できる人材を育成する。
想定している卒業生の具体的進路を教えてください
【機械工学科】
高度専門職等として、自動車・航空・宇宙・エネルギープラント等に携わる機械・電機メーカー、電機・ガス・水道・通信・交通等に携わる社会インフラ系企業を進路として想定しています。また、製造技術職等として機械・材料・電機・食品・医療等に携わる製造業を想定しています。

【知能メカトロニクス学科】
高度専門職等として、自動車・電機・家電・ロボット・医療機器等に携わる機械・電機メーカー、電力・通信・交通・ICTシステム携わる社会インフラ系企業を進路として想定しています。また、生産管理者やソフトウェア技術者等として機械・材料・電機・食品・医療等に携わる製造業、ICTサービス業を想定しています。

【情報工学科】
高度専門職等として、公共・教育・介護・福祉・交通・電力・金融・航空宇宙等に携わるITソリューション業、音響機器・電子部品メーカー、交通・電気・ガス・ICTインフラ携わる社会インフラ系企業を進路として想定しています。また、システムエンジニアやソフトウェア技術者として業務・公共システムやシステム運用・管理、ネットワーク構築・保守等に関わる情報サービス業、電機・電子・情報通信に携わる製造業等を進路として想定しています。
新設3学科の学生募集、教育内容について教えてください
それぞれ下記のとおりです。

1.学生募集について
学科の入学定員は学科再編に伴い見直されますが、新設3学科の定員合計は今と変わりません。
・再編前の2学科 160名(機械知能システム学科80名、電子情報システム学科80名)
・新設3学科   160名(機械工学科60名、知能メカトロニクス学科60名、情報工学科40名)
また、入学者選抜方法についても、従来どおり県内高校出身者のみが出願できる推薦入学A・B・Cをはじめ、一般入試(前期日程・後期日程)、特別推薦入試Ⅰ・Ⅱ、AO入試を実施することとしているため、学生募集については大きな変更はありません。

2.教育内容について
新設3学科は、次のような特色を打ち出しています。
① 機械工学科
地域のインフラや交通システムなど社会基盤を支え、地方創生に貢献する実践的な人材を育成する
② 知能メカトロニクス学科
メカトロニクスに関する技術を体系的に修得し、日本や地域の将来の産業に貢献できる実践的な技術者を養成する
③ 情報工学科
現実世界の様々な情報を活用して知的な人間支援を実現するための情報技術を体系的に修得するとともに、日本や地域の産業の幅広いニーズを満たす情報システムを設計・開発・運用できる実践的な人材の育成に力を入れる
新設3学科で取得できる資格、受検資格等はありますか
申請についてはこれからとなりますが、現在以下の資格申請に向けた準備を行っています。
※教員免許については、文部科学省における審査の結果、予定している開設時期(平成30年度)が変更になる可能性があります。

【機械工学科】
■取得可能資格
○高等学校教諭一種免許状(工業)・・・本学「教職課程」を履修する必要があります
■取得可能受検資格
○一級技術検定
 (指導監督的実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験)
○二級技術検定
 (実務経験1年以上)

【知能メカトロニクス学科】
■取得可能資格
○高等学校教諭一種免許状(工業)・・・本学「教職課程」を履修する必要があります
■取得可能受検資格
○一級技術検定
 (指導監督的実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験)
○二級技術検定
 (実務経験1年以上)
 
【情報工学科】
■取得可能資格
○高等学校教諭一種免許状(情報)・・・本学「教職課程」を履修する必要があります
■取得可能受検資格
○一級技術検定
 (指導監督的実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験)
○二級技術検定
 (実務経験1年以上)
○工事担任者(ネットワーク接続技術者)
 (受験科目の一部免除)
「機械工学科」と「知能メカトロニクス学科」の違いはなんですか
「機械工学科」は、材料力学、熱力学、流体力学、機械力学の四力(よんりき)と呼ばれる機械工学の基盤をなす科目を重視し、機械・構造物を設計・生産・加工、保守・点検するための知識と技術を学修します。 「知能メカトロニクス学科」は、機械工学と電子工学の両方の基盤となる科目を教育し、特に、機械を電子制御するためのソフトとハードを学修します。

例えば、ロボットを動かすためには、センサーや画像処理を使って現状を把握し、次の行動を起こすための判断をコンピューターで行った上で、モーターなどに信号を出して実際に手や足を動かします。これらセンサーや画像処理、行動を起こすためのプログラミングやモーターなどを扱うのが「メカトロニクス」です。
一方、ロボットを作るためには具体的な材料が必要になり、ロボットとして行動するときに壊れないか材料の変形や強さを考える必要があります。また、実際にロボットの形に材料を加工して組み立てる必要があり、こうした材料を選定し、形を設計し、加工・組み立てをするのが「機械工学」です。さらに実際にロボットを動かすためにはエネルギーが必要であり、このエネルギーをいかに得て活用するのかも機械工学で学修します。
なぜ学科再編をすることにしたのですか?
大きく分けて二つの理由があります。
1.社会情勢への対応
従来は安くて品質のよい製品を大量生産することが求められてきましたが、近年はより特別な製品を特注で生産することが求められる時代になってきました。それに伴い、画一的な対応ではなく、多様な要望に応えられる人材が求められています。
また、秋田県の「あきた未来総合戦略」における産業振興に関連し、県が力を入れている航空機産業などで働くことができる、県内で活躍できる新たな人材が求められています。
秋田県立大学ではこういった時代の流れに対応すべく学科再編を行うことにしました。なお、存続する学科についても、カリキュラムの見直しをすることで対応しています。
2.本学の特長をより活かすため
学年定員を1学科で最大80名から60名とすることで、本学が特徴とする「少人数教育」をより活性化させるために再編を行いました。
情報工学科と経営システム工学科で扱う「情報」の違いはなんですか
情報工学科では、文字・音・映像・センサ信号といった現実世界の多種多様な情報と、コンピュータで機械的に処理される形式的な情報の双方を扱い、それらの情報を活用して、人を援ける情報システムを設計・構築・運用します。
経営システム工学における情報は組織の意思決定のためのもので、例えば大規模データを用いた消費者行動・信用リスク分析を行い、そこで得られた情報を活用して新しいビジネスモデルを構築し、顧客へ提案するために用いるものです。
学科再編で取り扱わなくなる研究分野はありますか
学科再編で取り扱わなくなる研究分野はありません。


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