【実施報告】朝食プロジェクト特別編(6/11)
6月11日(水)に朝食プロジェクト特別編を実施しました.
今回もJA秋田しんせい様から多大なるご支援を受けました.
深く感謝申し上げます.



第3弾から1ヶ月以上経過していましたが,たくさんの学生の利用がありました.
ご提供をいただいた100食は,1限目が始まる5分前には全てなくなっていました.

現在,回収したアンケートの分析を進めています.
ここで,本プロジェクトの背景と目的を簡単に振り返ってみます.
大学なので論文らしく書いてみようと思い,以下モードを切り替えます.

ライフスタイルの多様化が進み,食生活は年々変化している.
コンビニやファーストフードの普及は,いつでも簡単に食事ができる状況をもたらした.
一方で,時間を気にせず気軽に食べられる状況は,欠食の増加を引き起こす原因になっている.
朝食はその影響を最も受けており,欠食率は増加の一途をたどっている.
また朝食は,年代による摂取格差が大きい.

厚生労働省が2009年に実施した国民健康・栄養調査によると,朝食の欠食率は15〜17歳が11.9%に対して,18〜19歳は2倍以上の24.3%となっている.
20代の欠食率は更に増加して33.0%となり,3人に1人は朝食を摂取していないことになる.
特に一人世帯の朝食欠食率が高く,20代で53.7%に達している.
我が国の大学進学は50%を超えおり,この年代における欠食率の増加は,大学生の食生活や大学における食育とも深く関連している.

大学生の朝食摂取状況については,政府が実施した大規模調査から各大学での調査まで,様々な調査結果が報告されている.
また,朝食摂取状況の改善を目指して,無料あるいは低料金での朝食のサービスが行われており,各大学とも一定の効果を収めているようである.
各大学とも実施目的はおおむね共通しているが,提供方法や実施するに至った背景は多様である.

秋田県は,12月後半から3月前半まで積雪が多く,極寒の日が続く.
空は厚い雪雲に覆われ,日照時間はゼロに近くなる.
また特に沿岸部は風が強いため,雪が真横に降る.
学生たちにとっては,朝の冷え込む時間帯から登校することが最も辛く,億劫になる時期である.
このため,冬期間における講義への出席率の向上と朝食習慣のきっかけ作りを目的として,無料朝食サービスを実施した.

当初は正月明けから後期試験が終わる2月前半までの計画であったが,継続的に利用していた学生たちの反応に加えて,地元新聞社にカラー写真付きの記事として取り上げられた反響として地域からの支援もあり,一定の期間を置きつつ合計15回の実施に至った.

(つづく)

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