子吉川レガッタ2013に向けて(6)
エルゴを使った練習について.
質問があったので,まとめておきたい.

ローイングエルゴメータの発明は,ボートの歴史と練習方法を大きく変えた.
これまで漠然とした指標でしか評価できなかった漕力が,数値として定量的に計測できるようになった.
また,冬期間や天候不良時でボートに乗れない日にも,乗艇に近い形で練習ができるようになった.
一方で,漕ぎの一本一本が数値で示されることや,景色が変わらないなどの要因により,エルゴ嫌いが増加した.
極めて主観的な統計だが,ボート経験者の99%はエルゴ嫌いだと思う.

とは言っても,手軽に練習ができる.
本学でも,国策事業時代の大盤振る舞いで,エルゴを3台も購入してもらった.
(本当はエイトを購入したかったのだが,保管場所が確保できなかった.)
体育館のトレーニングルームに常設されている.
自主トレやダイエットなどで活用してもらいたいと思う.

子吉川レガッタに向けて,どのような練習をすればいいのか.
強靭な精神力と揺るがない継続力をお持ちであれば,500mのタイムトライアルを奨励する.
ひたすらタイム測定を繰り返し,ベストタイムを0.1秒でも縮めてもらいたい.
仮に1分30秒を切ることができれば,子吉川レガッタの栄冠は君に輝く.

ただ,いきなり激しい練習をすると体を壊してしまう.
精神的にも萎えてくる.エルゴを見ただけで神経衰弱になる.
なので,まずは有酸素トレーニングを試してみてもらいたい.
ストロークレート(1分間に漕ぐ回数)が20くらいのペースで20分以上漕ぎ続ける.
エルゴの画面に漕いだ距離が表示されるので,徐々に伸ばしていく感じで負荷を上げる.
20分漕で5,000mを超えれば,市民レガッタ優勝だけではなく,インカレ出場も夢ではないだろう.

30分漕や60分漕にもチャレンジしてもらいたい.
20分を超えると,完全に有酸素運動に切り替わる.
有酸素運動では,脂肪を燃焼させてエネルギを生む.
60分漕で1,000kcalくらい消費する.
たしか,7,000kcalで1kgの脂肪が燃えるはず.
水分ではなく,体内から脂肪が燃えてなくなる.

どんどん燃やして,漕力と軽さで艇速に貢献してもらいたい.
多忙な社会人にとっては,エルゴを制する者は市民レガッタも制するかもしれない.

| ボート | 21:43 | comments (x) | trackback (x) |

  
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