DNA多型解析

生物のゲノムは個体ごとに少しずつ異なっています。この少しの違いを見分ける技術を利用して、犯罪調査や親子を判別するDNA鑑定が行われています。また、この技術を応用した例として、イネの品種鑑別が挙げられます。
当センターでは、このゲノム配列の違いを見分ける手法であるマイクロサテライト解析やAFLP解析を行うことができる機器を導入し、そのモデルとして、穀類に発生する病原菌の個体識別法を開発しています。この技術の開発により、病原菌がどのように発生し、どのように拡がっているのかを明らかにすることができます。また、この手法は、様々な病原菌の同定や作物の品種鑑別といった実用的な利用のほか、自然生態や環境評価など、これまでこうした技術が利用されていなかった新たな分野への利用も期待されます。

多型解析で解析できること

① 個体識別技術:各種微生物、動植物 (有用微生物、病原菌、イネ、ツキノワグマ、比内地鶏、etc)
② 高感度検出:微生物資材の品質管理・食品等の製造分野における品質管理
③ 品種鑑別:非表示品種混入の有無の確認

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【基本解析コース】
①DNA抽出から ②PCR増幅から ③フラグメント解析のみ
※1:新規マーカーの場合には、マーカー登録料が別途必要です。
※2:マルチプレックスPCRについてはご相談下さい。
※3:ユーザーの研究目的に応じたサービスを提供しますので、まずはご相談下さい。

多型解析の具体例

土壌、種子からの植物病原菌の高感度検出

(例)キュウリホモプシス根腐病菌、イネばか苗病菌、ダイズ紫斑病菌

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植物病原菌の個体識別

(例)赤かび病菌、イネいもち病菌

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農産物品種鑑定

(例)リンゴ、ナシなど

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