ジャンル別講師の詳細プロフィール
植物育種学
学部担当科目 果樹栽培学、農業技術実習Ⅰ・Ⅱ
大学院担当科目 果樹生産技術論
機械や遺伝子情報を使って、いかに手間をかけずに美味しいリンゴを作れるかに挑戦しています!
果樹や園芸作物の栽培
果樹園芸に関する研究、開花期の遺伝解析
〔研究内容に関連する高校の授業科目〕
普通科等:生物、化学、数学
皆さんは、好きな果物はありますか?スーパーに入ると、たいていの店には入り口に果物コーナーがあります。
春のイチゴに始まり、初夏のモモ、秋のナシやブドウ、リンゴ…と、色とりどりの果物を見て、季節の移り変わりを感じる人もいるのではないでしょうか?先人たちのたゆまぬ努力の結果、日本の風土に合った栽培技術と品種が生まれ、世界で最も栽培されているリンゴ品種「ふじ」を誕生させるなど、日本の果物の美味しさは世界レベルとなっています。しかし、1980年以降、日本では果樹の栽培面積がどんどん減少しています。生産者の高齢化も進み、7割以上が60歳以上となっています。このままでは、美味しい国産の果物を食べることは難しくなるかもしれません。
果樹への新規就労者が少ない一因として、機械化が進んでいないことが挙げられます。果物を作るためには、授粉や、摘果、着色管理、剪定といった作業が必要ですが、そういった作業の大部分を今でも人間が直接手で行っています。樹と向き合い、手間暇かけて職人技を極める過程はとても楽しいものですが、生産量を維持するためには機械化を進める必要があります。
そこで、私はリンゴのカラムナー樹形品種の研究を行っています。カラムナーとは、円筒形という意味で、主幹に直接果実が成る樹形のことです。横への枝はりがないので、機械化に対応しやすいという利点があります。しかし、栽培技術が確立されておらず、食味に優れる品種がない等、実用化には課題があります。美味しい国産の果物を食べ続けるために、一緒に研究をしませんか?皆さんの参加をお待ちしています。