秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

幹細胞生物学:
哺乳動物の分化の仕組みを探る

応用生物科学科 教授  小林 正之

今進めていること

受精卵には個性がありませんが,生体を構成する個々の細胞には個性があります。受精卵が細胞分裂をしながら,初めて個性を発揮するときのメカニズムについて調べています。

得られた成果を,哺乳動物のバイオテクノロジーに応用します。

少々詳しく言うと・・・

たった1個の細胞である受精卵は増殖と分化を繰り返し,60兆個から成る生体を形成します。受精卵が初めて個性を発揮する“最初の細胞分化”は,着床前初期胚で開始します。モデル動物としてマウスを用い,“最初の細胞分化”を制御する候補遺伝子を独自に発見しました。現在,具体的な機能を調べています。

マウス初期胚から樹立できる、3種の幹細胞として有名である,胚性幹細胞(ES細胞),栄養膜幹細胞(TS細胞),胚体外内胚葉細胞(XEN細胞)をもちいて研究しています。

ここまで到達したい!

哺乳動物の細胞分化機構を解明できると,再生医療に関連する技術開発・体細胞クローン動物の効率的生産技術の開発につながります。
一日も早く,研究成果を社会に還元するために,学部生,大学院生とともに日夜,研究をしています。

おまけの一言

現在,様々な哺乳動物細胞を用いて研究を進めています。見たい方はぜひ見学にいらしてください。
・将来,胎仔へと分化する能力を持つES細胞
・将来,胎盤へと分化する能力を持つTS細胞
・将来,卵黄嚢へと分化する能力を持つXEN細胞
・マウス受精卵,ウシ受精卵,様々な培養細胞