秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

海の生物の秘密を科学し、応用へ活かす
フジツボキプリス幼生の接着剤

応用生物科学科 教授 岡野 桂樹

今進めていること

フジツボの幼生が岩などに付着する際に分泌する接着剤の構造と機能を、分子生物学や映像技術を駆使して、楽しみながら研究しています。不思議なことばかりです。

少々詳しく言うと・・・

フジツボは浜辺で見かける富士山型をした生き物です。甲殻類です。合成接着剤が苦手な海水中での接着を可能にするすばらしい接着剤を持っています。それが原因で船底や発電所にくっつくと大きな被害をもたらす困り者の一面も持ちます。
 私たちは付着被害の大きいアカフジツボ幼生の接着剤を分子レベルで研究し、その構造と接着機構を明らかにしようとがんばっています。

ここまで到達したい!

最近、幼生接着剤に関連するさまざまな遺伝子群を同定することに成功しました。組換えタンパク質の大量生産を行ないつつあります。私たちはフジツボ幼生の接着剤を解明し、フジツボを付着させない方法の開発、新しい水中で働く接着剤の開発、新しい機能性素材の開発をめざしています。

おまけの一言

フジツボ幼生の接着剤が固まるしくみを調べていたら、不思議なことに哺乳類の皮膚や毛に関与するシステムとの相同性も見えてきました。そこで、秋田犬の毛や皮膚の研究も始めました。詳しくはhttp://www.akita-pu.ac.jp/bioresource/dbt/cellbiol
/OKANOKEIJU/index.htm、をご覧ください。