秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

田んぼに直接,種子をまこう!
− 直播栽培の普及をめざして−

生物生産科学科 教授 渡邊 肇

今進めていること

 日本の稲作では田植えを行う「移植栽培」が主流ですが、水田に直接、播種する「直播栽培」もあります。直播栽培では、発芽や初期生育を良好にすることが重要です。そこで、田んぼに播かれた種子が順調に育つように、「発芽」や「幼植物の生育」が促進される技術を確立しようとしています。

少々詳しく言うと・・・

 直播栽培では,田んぼに直接,播種されるために,種子が酸素不足,土壌還元,水分不足などの様々な環境ストレスをうけます.このような環境ストレスに負けないで育つように,酸素条件や土壌条件などに対する環境応答の点から検討しています.

ここまで到達したい!

 具体的には,環境ストレスを克服する栽培法を,水管理,肥培・土壌管理,植物成長調剤の処理,などの栽培学的なアプローチから検討しています.また,環境ストレスに対するメカニズムを,植物ホルモンに対する反応性や生育に関係する遺伝子発現の点から検討して,直播栽培に適する栽培技術の確立や品種育成に役立てたいと考えています.

おまけの一言

 お米は主食用ばかりでなく,米粉,飼料用,バイオエタノール用といったように,新しい用途がたくさんあります.これらのお米は,新規需要米とも呼ばれています.新規需要米を直播栽培によって,省力・低コストで育てることで,今よりもさらに,お米の消費量を増やすことができるのではと考えています.
 イネの中には,玄米の成分が通常品種と異なるものや機能性成分を含んだものもあります.これらの新しいタイプのお米の潜在能力を引き出す栽培法を探索しています.