秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

森林域の土壌生成
アルミニウムの生物地球化学的動態評価

生物環境科学科 教授 高橋 正

今進めていること

森林域の土壌,とくに火山放出物の影響を受けた土壌(火山灰土)の生成状態と性質,およびその変化について研究しています。また,土壌や地殻を構成する主要な元素の一つのアルミニウムの動態を生物地球化学的に調べています。

少々詳しく言うと・・・

森林の土壌は褐色ものが多いが,そのなかには火山灰土の性質を示すものがかなりあることがわかってきました。(色だけでは,化学的な性質がわからないからです。)そのような土壌の分布の実態と,その火山放出物の噴出源を調べています。火山の影響を受けた土壌では他の土壌に比べて,アルミニウムの動きがダイナミックです。人間の影響や植生の変化に伴うアルミニウム溶解性の変化や,それと窒素やリンなどの生元素の動態との関連を調べようとしています。

ここまで到達したい!

人間活動の影響が比較的少ない森林域での将来の土壌環境変化の兆候をとらえて,今後の生態系管理の方向性を示したいと考えています。

おまけの一言

上水道の水を精製する過程では,ポリ塩化アルミニウム(PAC)処理によって浄水ケーキ(浄水場発生土)が大量に出ます。この発生土は火山灰土とよく似た性質を示し,植物への養分を含み,リンを吸着保持する働きをもっています。これを土壌改良,植物栽培や水質浄化に使えないかと考えています。