秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

干ばつ・多雨・冷夏の発生メカニズムの解明

生物環境科学科 准教授 井上 誠

今進めていること

 干ばつや冷夏、台風等の気象災害は、稲やりんごなどの農作物の収量に大きな影響を及ぼします。そこで私は天気図の解析を行い、そのような気象災害がどのようなプロセスで発生するのかを調べています。

少々詳しく言うと・・・

 日本の夏の天候は、太平洋高気圧・オホーツク海高気圧の挙動に強く影響を受けています。これまでに秋田で干ばつが起こった年、降水量が多かった年の天気図を解析し、太平洋高気圧がどのように張り出すのか、オホーツク海高気圧は現れやすいのかといった特徴を調べ、気象災害が起こるメカニズムの解明を目指しています。

ここまで到達したい!

 本研究の目的は、気象災害と天気図との関係を見つけて気候の農業への影響を評価し、季節予報の精度向上につなげることです。今年の夏は干ばつになるのか、冷夏になるのか、ということを春の時点で予測できるようにしたいと考えています。

おまけの一言

 下の図は、秋田で雨が多かった年の夏の天気図(正確には、850hPa面の高度場)です。秋田で多雨になる年は、平年に比べて太平洋高気圧の北日本への張り出しが弱くむしろ西日本に張り出す傾向になることが分かります。