秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

コンクリート構造物の寿命を考える
コンクリートの耐久性とライフサイクルの関係

建築環境システム学科 准教授 石山 智

今進めていること

コンクリートの塩害や凍害などの耐久劣化に関する研究を通して、コンクリート構造物のライフサイクルに及ぼす耐久性の影響について研究を行っています。

少々詳しく言うと・・・

多孔質体であるコンクリートは外環境から様々な物質が侵入するため、橋やダムなどのコンクリート表面が常に外環境にさらされる土木構造物の寿命は耐久劣化に大きく左右されます。これに対して、ビルや学校などのコンクリート造建築物の表面には仕上げ材があるため劣化が一様ではないことから、寿命に及ぼす耐久性の影響は建築物によって様々です。このような土木構造物と建築構造物におけるコンクリートの耐久劣化特性の違いを化学的分析や劣化を受けたコンクリート構造物の調査を中心に評価、検討を行っています。

ここまで到達したい!

劣化特性の違いはメンテナンス方法の違いとなり、結果的にライフサイクルコスト(LCC)に影響を及ぼします。本研究では、土木構造物、建築構造物それぞれのライフサイクルに及ぼす耐久性の影響を整理し、効率的なメンテナンス方法の提案やLCCの低減について提案していきたいと考えています。

おまけの一言

まだ数は少ないですが、劣化を受けた古いコンクリート構造物の調査を行うと耐久劣化以外にも様々な、コンクリートの歴史とも言えるべきものが見えてきます。これからもより多くのコンクリート構造物の調査を行ってより多くの歴史と向き合っていきたいと考えています。