秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

作物生産と環境保全を両立する田畑輪換体系の確立

生物環境科学科 助教 高階 史章

今進めていること

水田および転換畑から環境負荷物質(特に温室効果ガス)がどのくらい放出されているのかなどの物質収支を測定し、作物生産との関係を検討しています。

少々詳しく言うと・・・

現在、水田の転作率は40%近くとなり、水稲とダイズなどの畑作物を交互に作付けする田畑輪換が必要不可欠となっています。
水田からは温室効果ガスであるメタンが放出されますが、水田を畑に転換するとメタンの放出は大きく削減されます。排水対策のしっかりした転換畑ではダイズの収量は上がりますが、水稲−ダイズの田畑輪換を繰り返していると地力が消耗し、今度はダイズの収量が下がってきます。地力を向上させるには堆肥などの有機物の施用が必要ですが、やり方によっては水田からのメタン放出が増えたり、水稲の生育に悪影響が出たりといった問題が生じます。
このように、複雑に関係している田畑輪換の作物生産と環境負荷の関わりを物質収支の観点から解析し、様々な栽培技術をどう組み合わせたらよいかを考えていきます。

ここまで到達したい!

水田なら水田、転換畑なら転換畑、と別々に考えるのではなく、水田−転換畑−水田(以下続く)という流れ全体を通して農家の収益が安定し、かつ環境への負荷が少なくなる田畑輪換体系の構築に寄与したいと考えています。

おまけの一言

この研究はフィールドに通ってなんぼの仕事です。試験場、農家さんの圃場とあちこち出没しますので、その時はどうぞよろしくお願いします。