秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

水田土壌に生息する窒素固定細菌の有効利用に関する研究

応用生物科学科 教授 福島 淳

今進めていること

 水田から分離した新規の窒素固定細菌が、生物肥料として利用できないか検討を行っている。

少々詳しく言うと・・・

 秋田の窒素肥料を施肥していない水田から、多数の窒素固定細菌を分離した。それらの中には、今まで報告のない窒素固定細菌が含まれていた。これらを生物肥料として有効に利用できないかを、実際にモデル水田を使って検証を行っている。

ここまで到達したい!

1)生物肥料となる窒素固定細菌を分離し、新しい肥料を開発する。

2)効率の良い窒素固定細菌を分離し、現在莫大なエネルギーを消費している工業的窒素固定に置き換わるものとして、その生物窒素固定反応を利用する。

おまけの一言

 現在畑や水田には大量の窒素肥料を投入しているが、そのかなりの部分は輸入でまかなっている。日本は食料や動物飼料分も含めると、世界最大の窒素輸入国で、ほとんど輸出していない(平成21年度環境白書)。従って、それらは全て国土に放出され、国内のあらゆる環境に負荷をかけている。また世界的にみても、工業的空中窒素固定には莫大なエネルギーを消費し、全エネルギー消費分の数%にも及ぶと考えられている。生物窒素固定の利用は、これらの問題を部分的にも解決できる可能性があると考えている。