秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

環境にやさしい農業生産技術の開発と雑草の種内多様性の解明

フィールド教育研究センター 准教授 保田謙太郎

今進めていること

1)大豆畑への侵入雑草の特定と除草剤を使用しない防除方法の開発
2)雑草の日本国内における遺伝的多様性と地理的変異の解明
3)大規模圃場での省力的稲生産方法の開発

少々詳しく言うと・・・

2)について
日本の水田雑草の中には、稲作の伝播・拡散とともに拡がったとされる草種があります。それらは、稲作随伴雑草といわれ、タイヌビエ、ヒメタイヌビエ、タウコギ、コナギなどの80種が相当します(前川1943)。しかし、稲作随伴雑草が稲作に付随して本当に日本に侵入し、拡散したのかということを裏付ける科学的データーはありません。

ここまで到達したい!

稲作随伴雑草であるタイヌビエを研究対象として、葉緑体非コード領域DNAの広域シークエンス分析(約7000bp)を行い、日本国内および近隣諸国における遺伝的類縁性を明らかにします。さらに、得られた変異をSNPS法で検出する方法を開発し、日本および近隣諸国の多数(約250地点)のタイヌビエの地理的遺伝変異を分析します。稲作随伴雑草タイヌビエが本当に稲作の伝播とともに日本に侵入し、拡散したのかという雑草学における根本的問題の解明を目指します。

おまけの一言

この研究は基盤研究C「地理的DNA変異に基づく稲作随伴雑草タイヌビエの日本への侵入・拡散ルートの解明」で行っています。成果を楽しみにしてください。