秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

エコで高機能なバイオミネラル:生物が鉱物をつくる謎を解き明かし、応用に活かす

応用生物科学科 准教授 尾崎 紀昭

今進めていること

イネは籾殻や葉に大量のプラントオパール(非晶質シリカ、ケイ酸体)を沈着します。その生理学的意義、形成メカニズムについて明らかにしようとしています。

少々詳しく言うと・・・

生物が鉱物を作る「バイオミネラリゼーション」は常温・常圧下で進行するエコな化学反応です。骨や歯、貝殻などのバイオミネラルには微量の有機物が含まれており、この有機物がミネラル形成と高機能発現に重要な役割を果たしていると考えられています。

ここまで到達したい!

イネが作るバイオミネラル、シリカの形成を制御する有機物(それをコードする遺伝子)を探索しています。イネにとってシリカは様々な環境ストレスから防御する際に役立つ重要なミネラルです。将来起こりうる地球規模の気候変動(日照時間の変化、高温障害、増加する台風)にも耐えられる、丈夫なイネをつくることが目標です。

おまけの一言

稲わらや籾殻には大量のシリカが含まれていますが、そのほとんどが廃棄処分されています。これらのシリカを回収・精製し、有効活用する方法について共同研究を行っています。