秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

“担子菌のモデル生物:ウシグソヒトヨタケを使った遺伝子機能解析”

応用生物科学科 准教授 村口 元

今進めていること

担子菌ウシグソヒトヨタケの菌糸成長や子実体形成過程に異常を示す突然変異体を誘発し、その原因遺伝子を特定しています。

少々詳しく言うと・・・

2003年にゲノムプロジェクトが終わり、突然変異の原因遺伝子の特定が行い易くなりました。その追い風を受けて、これまでに菌糸成長に関する温度感受性突然変異体の解析から、染色体構造の維持やDNA障害の修復に関与するSmc1遺伝子を同定しました。また、柄の伸長しない突然変異体の原因遺伝子として、糖転移酵素やセプチンの遺伝子を同定しました。

ここまで到達したい!

菌糸から子実体が形成されるためには、どんな遺伝子が、どのような順番に、どのような細胞で働き始めるのかを明らかにしたい。ウシグソヒトヨタケの全遺伝子について、そのリストを作りたい。

おまけの一言

 ウシグソヒトヨタケは食用きのこではありませんが、ショウジョウバエやシロイヌナズナがモデル生物として研究され、そこから得られた知見が動物、植物の理解を大きく推し進めて来たのと同様に、ウシグソヒトヨタケで分かってきたことが、キノコ類の理解や菌類の理解に大きく貢献するはずであると確信しています。