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渡部 岳陽の顔写真
氏名 渡部 岳陽
フリガナ ワタナベ タカアキ
学部 生物資源科学部
学科 生物環境科学科
職名 准教授
学位 博士(農学)
Eメール gakuyo
生年月日

経歴

1974年 宮城県生まれ(仙台出身)
1992年 宮城県立仙台第二高等学校 卒業
1992年 東北大学農学部 入学 
1998年 東北大学大学院農学研究科修士課程 修了
2003年 東北大学大学院農学研究科博士課程 修了[博士(農学)]
2003年 東北大学大学院農学研究科 助手 
2003年 農林水産省農林水産政策研究所 研究員
2006年 秋田県立大学生物資源科学部 助教
2015年 秋田県立大学生物資源科学部 准教授

受賞

2013年8月 東北農業経済学会賞(奨励賞)受賞

専門分野

農業経済学 農業政策論

最近の研究テーマと内容

―戸遽椎請反ァλ/佑砲ける米価急落の影響評価と対応方向
 2014年産米において生じた価格急落に対して,水田農業の有力な担い手と目される集落営農組織・法人はどのように対応していくのでしょうか.今後を展望すると,米価急落に伴う収入減をカバーするための経営行動の方向性は,(1)コストを可能な限り低減させ規模の経済性を追求,(2)労働を投入し単位面積当たりの収入増を追求,に大きく二分できます.どの方向性にも踏み出せない場合,組織に残される道は作付面積の「縮小」,あるいは農業経営からの「撤退」しかありません.本研究では,米価急落が集落営農組織・法人にどのようなインパクトを与えたのか,その影響を評価するとともに,その対応方向について実証的に明らかにしていきます.実証分析を重ねる中から,米価が下がった状況においても集落営農組織・法人が今後も発展していくために必要な取り組みとその条件を析出するとともに,集落営農組織・法人の政策環境要求を収集・分析し,集落営農組織・法人の持続的発展に必要な政策環境についても明らかにします.

⊇田県内における菜の花多段階活用の取組みの現状と今後の課題
 菜の花栽培からバイオ燃料製造・利用に至る各段階において価値を生み出しうる菜の花多段階活用が普及することは、秋田県農業・農村が危機的状況を脱するために有効な手段です。秋田県の菜の花栽培面積は全国トップレベルであり、搾油施設も3つ整備されるまでになっています。とはいえ、油の原料となる菜種の生産基盤はいまだ脆弱であり、今後、菜種生産を拡大し、菜種油の原料となる菜種のロットを確保していくためには、農家が菜の花栽培に本気で取り組み、菜種単収の向上を追求できる環境が整わなければなりません。行政や農協といった地域の指導機関は栽培推進の意志を明確に提示するとともに、菜の花栽培に対する技術的、経済的支援を継続的に行うことが必要です。技術面については、NPOや大学等研究機関と連携をとりながら、もう一手間かければ単収が伸びることを実証的に示し、農家の単収増大への意欲を喚起させることが重要になります。加えて、単収増大に対する経済的インセンティブを農家に与えるためにも、菜種買取額の引き上げとそれを可能とする秋田県産菜種油の販売体制確立に向けて、産学官が連携して取り組んでいくことが求められます。
【研究紹介はこちら】

技術相談に応じられる分野

’清鳩弍跳弉茲鼎り,地域農業組織化におけるファシリテーション
∈擇硫崑臣奮活用プロジェクトに関する情報提供
2罎国のTPP参加問題

最近の招待・特別・基調講演題名

1.渡部岳陽「TPPを考える〜TPPの正体と私たちの選択〜」、TPP(環太平洋連携協定)に関する問題を考える集い、藤里町総合開発センター、2012年1月22日
2.渡部岳陽「集落営農づくりをどのように進めるか〜地域農業を未来へ引き継ぐために〜」、平成23年度県南地方集落営農推進ゼミナール、福島県白河市立図書館、2012年2月24日
3.渡部岳陽「政権再交代後のTPP交渉参加問題」、秋田の農業・農村の未来を考えるフォーラム、にぎわい交流館Au、2013年3月23日
4.「TPPとは何か〜交渉参加が意味するもの〜」、秋田県養鶏協会講演、イヤタカ、2013.5.15
5.「バイオマス資源を活かしたまちづくり〜菜の花・堆肥・道の駅〜」、平成25年度美の国アクティブカレッジ「秋田ふるさと学講座」〜小坂キャンパス「小坂町なう」〜、セパーム、2013.9.28
6.「県内農業法人の実態と今後の展望〜集落営農を母体とした法人に着目して〜」、秋田県立大学客員産学連携コーディネーター研修会、2014.10.21、秋田銀行本店
7.「米価低落期における県内農業法人の取り組みと今後の展望」、農林水産業・食品加工業の活性化に向けた研究機関等研究連携フォーラム、2015.3.19、ふきみ会館
8.「TPP交渉について」、秋田の農業・農村の未来を考えるフォーラム「みんなで考えよう“TPPと「農協改革」”」、2015.3.21、協働大町ビル

主な特許

主な研究論文

1.渡部岳陽、中村勝則「品目横断的経営安定対策下における集落営農組織化の現状と課題 〜秋田県平鹿地域を対象として〜」、『東北農業経済研究』第26巻第2号、2008年9月、pp.62-67
2.後藤真由美・渡部岳陽・佐藤了「菜の花の多段階活用における栽培の拡大要因と課題―秋田県小坂町を対象として」、『東北農業経済研究』第26巻第2号、2008年9月、pp.68-74
3.後藤真由美・渡部岳陽・佐藤了「低位利用地の有効活用に向けた菜の花作付の実態と課題―秋田県小坂町を事例として」、『東北農業経済研究』第27巻第2号、2009年8月、pp.14-19
5.渡部岳陽・後藤真由美・佐藤了「秋田県内における菜の花栽培の展開と課題」、『東北農業経済研究』第28巻第2号、2010年8月、pp.53-61
6.渡部岳陽「担い手参画型の地域農業再編に関する一考察 −宮城県栗原市瀬峰地区の取組を事例に−」、『日本地域政策研究』第9号、2011年3月、pp.201-208
7.後藤真由美・渡部岳陽・佐藤了「ナタネを基軸とした地域内農商工等連携の経済効果−秋田県小坂町を対象として」、『農業経営研究』第49巻第2号、2011年9月、pp.99-104
8.渡部岳陽「東北水田農業の担い手構造と今後の展望−秋田県の事例−」、『農村経済研究』第30巻第1号、2012年3月、pp.26-37
9.三浦亮・渡部岳陽・佐藤了「米粉用米の栽培実態と農地保全効果〜秋田県羽後・湯沢地域を事例に〜」、『農村経済研究』第31巻第1号、2013年6月、pp.83-88
10.後藤真由美・渡部岳陽・佐藤了「低賃金・不安定就業構造下における農業の六次産業化の実態−秋田県Y市株式会社Aを事例として−」、『農業経営研究』第51巻第3号、2013年12月、pp.31-36
11.渡部岳陽・吉原祐太・佐藤了「比内地鶏の地域ブランド力強化に向けた企業間連携の実態と課題」、『日本地域政策研究』第12号、2014年3月、pp.187-191
12.渡部岳陽「東北水田農業地帯における「非協業」的集落営農組織の機能に関する一考察 −秋田県平鹿地域S営農組合を事例に−」、『農業問題研究』第46巻第1号、2014年12月、pp.11-18

学会活動

日本農業経済学会会員
東北農業経済学会会員
農業問題研究学会会員
日本地域政策学会会員
日本農業史学会会員
日本科学者会議会員

社会活動

1.みやぎ教育文化研究センター内「「食と農」教育プロジェクトグループ」委員として、小中学校における総合学習用指導資料「子どもと共に学ぶ総合学習『食と農』」作成に協力(1999年〜2001年)
2.東北農政局内「中山間地域農村研究会」委員として、東北管内の中山間地域を対象とした現地調査、報告書作成等に協力(2000年〜2002年)
3.全国農業協同組合中央会内「水田営農専門研究会」委員として、東北太平洋側水田地域を対象とした現地調査、報告書作成等に協力(2004年〜2006年)
4.NPO法人あきた菜の花ネットワーク理事として、NPO活動の運営・活動に関わりながら、秋田県立大学菜の花研究プロジェクトとの仲介及び研究協力体制を構築(2008年〜現在)
5.「男鹿水族館GAO魅力アップ検討委員会」委員として、魅力ある水族館メニューの作成に協力(2008年)
6.社団法人日本アグリビジネスセンター内「平成20年度アグリビジネスサポート調査研究事業調査検討委員会」委員として、東北地域の集落営農法人組織を対象とした現地調査、報告書作成等に協力(2008年〜2009年)
7.滋賀県担い手育成総合支援協議会内「次世代型集落営農研究会」調査員として、滋賀県内の集落営農組織の経営実態調査及び報告書作成等に協力(2009年〜2010年)
8.岐阜県担い手育成総合支援協議会内「岐阜県集落営農組織調査研究チーム」調査員として、岐阜県内の集落営農組織の実態調査、報告書作成、書籍執筆等に協力(2009年〜2011年)
9.東北農業経済学会理事として、学会運営及び学会誌編集業務に従事(2011年〜現在)

その他特記事項

 秋田県および東北の農業、そして日本農業を健全な形で持続・発展させ、次世代へつなぐことが私の研究者としての使命であり、その実現に向けて全力で取り組んでいきたいと考えています。
 現在はNPO法人あきた菜の花ネットワークと連携した「菜の花から始まる地域活性化」運動,そして秋田県と連携した「次世代農業経営者の学びの場づくり」の支援(次世代農業経営者ビジネス塾」)に主に取り組んでいます.
 今後は農村の現場に入り込み,農業経営や地域の今後の方向性を協議する場に直接関わるファシリテーター(まだまだ力不足ですが)として皆様のお役に立てればと考えています.