秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究者総覧
中村 勝則の顔写真
氏名 中村 勝則
フリガナ ナカムラ カツノリ
学部 生物資源科学部
学科 生物環境科学科
職名 准教授
学位 博士(農学)
Eメール k_nakamura
生年月日

経歴

1997年3月 東北大学大学院農学研究科修了
1997年4月 岩手県農業研究センター技師
1999年1月 岩手県農業研究センター専門研究員
1999年3月 岩手県農業研究センター退職
1999年4月 秋田県立大学生物資源科学部助手
2005年11月 博士(農学)取得(東北大学)
2006年1月 秋田県立大学生物資源科学部講師
2006年4月 秋田県立大学生物資源科学部准教授

受賞

2009年8月 東北農業経済学会木下賞(奨励賞)

専門分野

農業経営学、地域農業論

最近の研究テーマと内容

1.テーマ
(1)環境に配慮した栽培技術の経済性評価と普及条件
(2)東北水田農業における家族経営の存立条件
(3)改訂食糧法下における米の農協独自販売の意義

2.内容
(1)環境に配慮した稲作技術の経済性評価と普及条件
 環境負荷の小さい稲作技術の開発と普及は、水田農業を主体とする我が国において重要な課題となっている。本研究では、無代かき稲栽培(代かきをしないので濁水を排出しない)や不耕起栽培、乾田直播栽培などの栽培技術を対象として、①経済性評価ならびに経営にとっての効果、水質や二酸化炭素排出 など環境影響の評価、②こうした栽培様式で生産された農産物の価値が社会あるいは市場から適正に評価・分配されるための方策の検討を行う。
(2)東北水田農業における家族経営の存立構造
 東北における農業以外の就業条件は相対的に低賃金で不安定なものであった。そのため農業に依存せざるをえず、結果として兼業農家が滞留する(=規模拡大が進まない)という特質を有してきた。それは今なお残存している。こうした構造の下では、むしろ家族経営が生産組織化と複合化によって存立していく方向を積極的に評価すべきではないか。このような視点から、その存立条件ならびに政策提案を行う。
(3)改訂食糧法下における米のJA独自販売の意義
 2004年の食糧法改訂によって米の販売は原則自由となり、JA独自販売(全農を介さずJAが直接卸や実需者に販売する形態)が拡大している。このことはJA系統の米共販体制のあり方に直結する問題であるが、その実態は必ずしも明らかになっていない。そこで本研究では、近年急速にJA独自販売が増加しているとみられる東北地域のJA県本部ならびにJAを対象として、改正食糧法下におけるJA独自販売の実相に接近することにより、それが有する意義と限界を明らかにするとともに、今後における方向性を検討する。
【研究紹介はこちら】

技術相談に応じられる分野

最近の招待・特別・基調講演題名

「求められる秋田米の販売戦略について」
「無代かき稲移植栽培に対する実施農家の評価と普及可能性」
「本県農業生産の担い手と再生の展望」
「農を中心とした維持可能な地域づくりを考える」
「集落農地の有効な利用調整手法について」
「集落営農で何を目指すか〜先行事例に学ぶ〜」

主な特許

主な研究論文

中村勝則「東北―秋田県にみる系統共販の動揺と生産現場の困惑―」梶井功編集代表・矢坂雅充編集担当『日本農業年報56民主党農政―政策の混迷は解消されるのか―』農林統計協会、2010年5月、pp.37-51
中村勝則「戸別所得補償制度下における水田フル活用に向けた課題−秋田県の動向から」農業と経済2010年1月 臨時増刊号、第76巻第1号『新基本計画の論点と農政改革の方向』、昭和堂、2010年1月、pp.26-32
中村勝則「市場指向型の農協の米産地戦略−主産地・秋田県の動向から−」東北農業経済研究、第27巻第1号、2009年9月、pp.20-28
高橋加菜子・中村勝則・佐藤了「農地潰廃の要因と地域資源管理―秋田県横手市山内地域の事例から―」東北農業経済研究、第27巻第2号、2009年9月、pp20〜26
中村勝則・松田英樹・佐藤了「無代かき栽培の経済性評価と普及課題−秋田県大潟村を対象に−」東北農業経済研究、第26巻第2号、2008年9月、pp82〜87
中村勝則・角田毅「東北平場水田地帯における土地利用と担い手の新たな展開」農業問題研究学会編『現代の農業問題3 土地の所有と利用−地域営農と農地の所有・利用の現時点』筑波書房、2008年11月、pp.99〜121
中村勝則『自律的地域農業再編の構造−多様な社会組織のガバナンス』東畑四郎記念研究奨励事業報告31、財団法人農政調査委員会、2008.1、全95ページ
中村勝則「東北・庄内地域における地域農業再編の特質と『共生構造』」矢口芳生編集代表平野信之編著『東日本穀倉地帯の共生農業システム−東北・北陸』農林統計協会,2006年10月,pp.82-117
中村勝則「農家組織によるカントリーエレベーター運営の特徴と意義−東北・庄内地域における「自主運営方式」の存立構造−、2004年度日本農業経済学会論文集、pp.21-27
中村勝則「農業水利施設における自治的維持管理体制の変容と今後の方向性」東北農業経済研究、第22巻第2号、2004年、pp.67−72
中村勝則「稲作優等地における小作料決定の現局面−山形県酒田市における標準小作料算定方法の変更過程に注目して−」2003年度日本農業経済学会論文集,pp.11-16,2003年
角田毅・佐藤了・中村勝則「就農動機からみた就農促進の条件」2003年度日本農業経済学会論文集,pp.31-34,2003年
中村勝則「東北・庄内地域における大規模農家層の動向と組織化」農業問題研究、第53号、2003年、pp.1-14
中村勝則,大区画圃場整備に伴う稲作生産組織形成と経営複合化に関する一考察,2001年度日本農業経済学会論文集,pp.35-40,2001年

学会活動

日本農業経済学会、農業問題研究学会、日本農業経営学会、東北農業経済学会、環境経済・政策学会

社会活動

全国農業協同組合中央会水田営農専門研究会委員(2004年4月〜2005年3月まで)
2007年岐阜市集落営農研究会 調査員(2006年4月〜2007年3月まで)
特定中山間保全整備推進調査「秋田北地域」調査員(2005年4月〜2007年3月まで)
鹿角市地域農業政策審議会委員鹿角市地域農業政策審議会 委員(2007年9月〜2009年8月)
潟上市農業振興地域整備計画策定検討委員会委員(2008年12月19日〜2011年3月31日)
あきた型食料自給力向上検討会議委員(2008年7月28日〜2009年3月31日)
「あきた米」販売戦略会議座長(2010年4月19日〜)

その他特記事項