平成20年度 公開講座

地球上の生き物は、工学技術のアイデアの宝庫

トンボはなぜ墜落しないのか?クモはどうやって空を飛ぶ?
地球生命体にみる匠の技

機械知能システム学科 エネルギー・流体機能グループ 教授 須藤 誠一

トンボは風にあおられても墜落しませんし、木にぶつかったとしても大丈夫です。飛行機よりもはるかに巧みな技は一体どこから来ているのでしょうか。昆虫は5億年もの歴史を幾多の困難を乗り越えるなかで人知を超えたメカニズムを身につけ、今の世の中に生きています。そのような生物の持っている優れた機能や機構などを工学的な観点から解析究明し、そこで得られる成果を工学技術に応用する学問についてお話します。

生き物に学び、人間を支援するロボット技術

人間支援ロボットは生き物の何から学んだのでしょう?
形、動き、それとも思考!?

機械知能システム学科 人間支援メカトロニクスグループ 准教授 嵯峨 宣彦

生物は周りの環境に適合して進化を続けています。人間にとって役に立つロボットは一体どのように設計すれば良いのか、そのヒントがさまざまな生物を調べていく中で発見され、ロボットに応用されています。身の回りの物を取り上げながら、生物の何から学び、人間を支援するロボット技術に応用されているかについて、バイオメカトロニクスという「生物/生体」「機械」「電子」」3つを組み合わせた新しい学問領域からお話します。