大潟キャンパス正門には、秋田県立農業短期大学開学時に建立された石碑があり、50年間キャンパスを守り続けています。この石碑には、当時の秋田県知事・小畑勇二郎氏の書「耕学一如」が刻まれています。この精神は、褪せることなく今に続いていて、むしろ今、ますますその輝きを増しています。
　ヒトの生きる基盤である「食」、その食を生み出す「耕」。「耕」は自然を相手にすることから、究極の総合的な学問です。私たちの大学は、「耕」を極めるために50年間、研究と実践を続けてきました。その一環として、2021年4月、秋田県立大学の２学部が連携し、アグリイノベーション教育研究センターを大潟の地に創設しました。このセンターは、先端的な農業技術を開発するとともに、先端農業技術を農業者に伝えることを使命としています。

　私は、秋田県立大学の理事長兼学長として、今に引き継がれた農業短期大学からの教育・研究をさらに発展させ、未来の農業技術や人材を生み出し続けていくつもりです。そのためには多くの皆様の協力が必要です。大潟キャンパスに関係された皆様には、引き続きのご支援を何卒よろしくお願いいたします。