システム科学技術研究科(平成29年度以前入学者)

「学位授与の方針」 (ディプロマ・ポリシー)

① 博士前期課程
 学部教育を基礎として研究開発能力を育み、システム思考に更に高度で先端的な厚みと広がりを持たせることにより、発展的な未来を切り開く高度専門職業人としての能力を身に付けた学生に学位を授与します。
 各専攻を通じ、修得すべき能力は以下のとおりです。

(ア) 機械知能システム学専攻
 未来の社会を支える機械システムの知能化を目指し、産業と地域社会の発展に貢献できる能力
 機械とハイテクの融合による、人と環境に優しい、高度な機械システムを研究できる能力

(イ) 電子情報システム学専攻
 将来の電子産業の振興と情報化社会の進展に貢献できる高度な技術と幅広い問題解決能力
 安心安全な情報化社会を構成するための電子システム技術を創成する独創力

(ウ) 建築環境システム学専攻
 将来にわたり持続可能な建築や地域・都市の形成・開発、および建築・都市文化の発展に貢献できる能力
 地域、国土に根ざした将来の建築技術を研究、開発し、国際的に活躍できる能力

(エ) 経営システム工学専攻
 鳥瞰的視野で新たな価値を創造し、企業および地域社会の持続可能な発展に貢献できる能力
 科学的解析力と戦略的思考力、企画・実行力を備え、組織をリードできる能力

(オ) 共同ライフサイクルデザイン工学専攻
 国際的な視点から循環型社会の形成に貢献できる能力
 環境に配慮した地域社会の活性化等の問題を研究できる能力

② 博士後期課程
 高度技術研究者として、前期課程の基礎に立って研究開発能力を高め、複数の分野を俯瞰して広い視野で物事を分析し、問題の提起と解決を行う能力を身に付けた学生に学位を授与します。
 専攻を通じ、修得すべき能力は以下のとおりです。

(ア) 総合システム科学専攻
 新しい要素技術の開発と広い視野から異なる技術分野を統合した新しい技術分野の開拓に貢献し、極めて広い分野に関わる大きな問題に対して指導的な立場から問題解決に貢献できる能力

「教育課程編成・実施の方針」 (カリキュラム・ポリシー)

 目的とする人材養成のため、前期・後期の教育課程を以下のとおりとします。

① 博士前期課程
 高度専門職業人として必要な基礎的な知識・技術から文化、倫理まで、各専攻の内容を学際的に学べる授業科目を設けます。また、専攻ごとに教員の専門性を活かした科目を開講します。
 各専攻では、次のような人材育成のための特色ある科目を開講します。

(ア) 機械知能システム学専攻
 機械工学全般に対する高度な専門知識を身に付けるための科目の他に、高知能化機械システムの研究開発の分野で産業と地域社会の発展に貢献する人材を育成するために、機械の具体的製作、機械システムの知能化、およびそれらのシステム設計・計画の三分野を柱にし、実践的な科目や分野横断的な科目を設けます。

(イ) 電子情報システム学専攻
 研究開発を通して、将来の電子産業の振興と情報化社会の進展に貢献し、さらに人にやさしい安心安全な情報化社会を構築する人材を育成するために、電子工学、情報工学のより専門的な科目と分野横断的な科目を設けます。

(ウ) 建築環境システム学専攻
 将来にわたり持続可能な建築や地域・都市の形成・開発、および建築・都市文化の発展に貢献出来るように、また地域、国土に根ざした将来の建築技術を研究、開発し、建築学全般に係る高度な専門知識を身に付けるための科目、および建築学各分野における高度な応用力、実践力を高める科目、さらに高度な問題解決能力の涵養を図る科目を設けます。

(エ) 経営システム工学専攻
 鳥瞰的視野で新たな価値を創造し、企業および地域社会の持続可能な発展に貢献できるように、また科学的解析力と企画・実行力を備え、組織をリードできるように、経営システム工学の専門的な科目と企業や組織の課題を解決する実践的科目を設けます。

(オ) 共同ライフサイクルデザイン工学専攻
 グローバルな循環型社会の形成に貢献するには、総合工学としての幅広い基礎知識が要求されるため、ライフサイクルプランニング基礎等の科目を設け、多様な分野の先端的な内容については、秋田大学開設科目を含めた多数のライフサイクルデザイン工学専門科目でカバーします。環境に配慮した地域社会の活性化等の問題を扱う地域産業関係科目も含まれます。

② 博士後期課程
 開発技術の実践に直接役立つ授業科目を設けます。また、博士前期課程の教育科目における各専攻の領域を超えて融合し、機構・デバイス系、情報・知能系、社会・環境系の各分野で再構築した講義を展開します。
 専攻では、次のような人材育成のための特色ある科目を開講します。

(ア) 総合システム科学専攻
 「共通基盤科目」では、開発技術の実践に直接役立つ授業科目を設けます。また、「学際専門科目」では、博士前期課程の教育科目における各専攻の領域を超えて融合し、機構・デバイス系、情報・知能系、社会・環境系の各分野で再構築した講義を展開します。

「入学者受入れの方針」 (アドミッション・ポリシー)

① 博士前期課程
 学部教育を基礎として、さらに高度で先端的な厚みと広がりを持つことにより発展的な未来を切り開くことを目指す人材を受け入れます。
 上記に加え、専攻ごとに次のような資質を持つ人を求めています。

(ア) 機械知能システム学専攻
 機械工学に関する基礎・専門知識および一定の研究能力を有し、さらにシステム思考により、機械工学に関する複数の分野におけるより高度な専門知識と技術および研究開発能力を有する技術者あるいは研究者を目指す人

(イ) 電子情報システム学専攻
 電子情報システムに関する基礎的な学力を有し、さらに高度な学問を学び研究経験を積むことによって、将来、専門技術者や研究者として活躍することを目指す人

(ウ) 建築環境システム学専攻
 建築環境システム学に関する基礎・専門知識および一定の研究能力を有し、さらに建築環境システム学に関する複数の分野において高度な専門知識と技術および研究開発能力を有する技術者あるいは研究者を目指す人

(エ) 経営システム工学専攻
 経営管理、経営数理、社会環境システムに関する基礎知識を有し、将来目標を明確に定めた人間性豊かな人

(オ) 共同ライフサイクルデザイン工学専攻
 循環型社会の形成や地域社会の活性化に関する勉学及び研究に意欲を持ち、基礎的な学力や柔軟な対応能力、高い倫理観、視野を持った人

② 博士後期課程
 複数の分野を統合する広い視野と明確な問題意識を持ち、高度技術研究者を目指す人材を受け入れます。
 上記に加え、次のような資質を持つ人を求めています。

(ア) 総合システム科学専攻
 前期課程での研究実績とともに、複数の分野を統合する高い立場から広い視野で物事を分析する能力と、問題解決に向けた明確な目標を有する人