秋田県立大学ウェブジャーナルに研究論文が掲載されました

秋田県立大学ウェブジャーナルB(研究成果部門)第2号に「大規模経営体の展開と地域資源管理に関する研究」が掲載されています。

この研究は水田農業における地域資源管理の問題をとりあつかったものです。水田農業の営農には,農業生産基盤として農地だけにとどまらず,農業集落における農業用排水路,農道などの「地域資源」が不可欠です.ここでいう地域資源とは、農業用排水路や農道などのことを指し、その維持・管理を地域資源管理としています。地域資源の維持・管理は,各農業集落における多数の農家が参加することにより実施されてきましたが,過疎化や高齢化等の進展にともない集落内の農家数が減り,その継続が困難となりつつあります.国は担い手への農地集積を加速化させ,平地で20~30ha,中山間地域でも10~20haの経営体が大半を占めるという目標を掲げていますが,大規模経営体への農地集積を進めていけば、農家数そのものが減少し,地域資源管理の担い手がよりいっそう減ることになると考えられます.大規模経営体の育成と地域資源管理は両立しうるのでしょうか.この論文はそうした問題について考察したものです。「秋田県立大学ウェブジャーナル」で検索して、ご一読いただけたら幸いです。

椿 真一

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