ハクサイ新品種のプレスリリース

教員の北本です。私が岩手大学に特任助教として在籍していた際に育成したハクサイ新品種「いとさい1号」のプレスリリースが6月21日にありました。岩手大学滝沢農場でプレゼンを行い、圃場にて実物を紹介しました。ハクサイは低温に長期間遭遇すると、とう立ち(抽だい)して商品になりません。そのため、寒冷地における春まき栽培では、抽だいさせないために、育苗期間に暖房などで加温・保温する必要があります。岩手大学、株式会社サカタのタネ、東北農業研究センター、岩手農業研究センターの4機関で育成した「いとさい1号」は、低温に遭遇しても抽だいしにくい特性があります。そのため、3月の早春に播種して、無加温で育苗しても抽だいせずに、安定して結球します。生産コストと二酸化炭素の排出量を削減しつつ、ハクサイの周年安定生産に貢献する品種です。多くの農家さんに興味をもっていただき、生産していただければありがたいな、と思います。