シルソイデス、咲きはじめました。 その2

昨日のブログで、「一般的なシルソイデスの開花時期は5月中旬から下旬とされています。」と書きました。
しかし、4月14日投稿の記事に、「オーニソガラム・シルソイデスが開花中!」というタイトルのものがあります。
これはいったい、どういうことなのでしょう。

実は、4月14日投稿の記事にて紹介したシルソイデスは、卒業研究の一環である「促成栽培」の処理を施していたのです。
促成栽培とは、通常栽培より作物の成長を早める栽培方法のことです。これによって、他の作物の栽培繁忙期を避けての栽培や、通常の出荷時期ではない時期の出荷を可能とします。

促成栽培処理の一例としてシルソイデスの処理を簡単に説明します。

シルソイデスでは、球根に高温処理・エチレン処理による休眠打破処理を行い、そのあとに涼温処理・冷蔵処理という段階的な温度低下によって花芽分化を促進させます。
以上の処理を施した球根を植え付けると、通常の開花時期より早く花が咲きます。

不思議ですね。温度処理とエチレンだけで花を早く咲かせられるなんて、なんだか嘘くせい話ですね。(嘘のように感じられるという意味の"嘘くさい"と"促成"をかけた言葉遊び)